浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

夕焼け

2017-09-21 22:36:46 | その他
 最近の夕焼けはとてもきれいだ。

 6時頃になるともう暗くなるので、その前に畑の作業を終える。自転車で帰宅するとき、西の空があかね色に染まっている。今日は刈り取られた田に、一羽の白鷺がいた。

 隣の畑を耕していた女性が、もうやめると言いながら、草刈りをする。最近、その女性の夫君がガンで亡くなった。息子が一人いるのだが、野菜を作ってもあまり食べないから、もう農業をやめるのだという。畑を耕そうという気力がなくなったのだという。

 半年前も、やめた人がいた。その女性は、もう歳だからと言っていた。

 あちこちの田畑に、雑草が生い茂っているところをみる。時々草刈り機で除草をする姿をみるが、草はすぐに大きくなる。

 今、畑の周辺の田で米を作っている人は、80歳だ。


 今日私は、タマネギの苗を植えるところを耕した。しばらく土を太陽の光にさらす。自然と交感しながら、野菜をつくる。

 子どもの頃、農作業を手伝わされたという人こそ、「だからもう農業はいやなんだ」と言う。

 私も子どもの頃手伝わされた。しかし今はひとりで自然と対話しながら、畑に働きかける、主体的に。

 農業に関わるということは、自然の無言の語らいに耳をすますということだ。それが聞けなくなるとき、人間に奢りが生まれるのではないか。

 夕焼けは、自然の美には、いかなる人工の美もかなわないだろうと言っているように思える。



 
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