浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

久しぶりの書店

2016-12-24 20:35:35 | その他
 昨日、久しぶりに書店に行った。今、本はほとんどAmazonで買っている。書店に行ってもない本が多いからだ。

 昨日購入したのは2冊。ひとつは三島憲一『ニーチェかく語りき』(岩波現代文庫)、もう一つは中野敏男『詩歌と戦争』(NHKブックス)である。

 ニーチェは、ファシズムとの近しい関係が指摘されているが、フーコーはじめ多くの思想家がニーチェを読み、それをもとに論じている。現代思想にとって、ニーチェは無視できない存在だ。

 三島は、イサドラ・ダンカン、ハイデッガー、フーコー、バタイユ、三島由紀夫、リチャード・ローティ、フランクフルト学派が、どのようにニーチェを読んだのかを記していく。250ページにも満たない文庫版なので詳細に論じられているのではないが、参考になるかと思って買ってみた。

 まず「三島由紀夫のニーチェ」を読んだ。三島の作品はそんなにたくさん読んでいるわけではないが、有名な『潮騒』や『午後の曳航』などにもニーチェの影響があると記されている。これらは高校生の頃に読んでいるから、ニーチェの影響なんてまったく知らなかった。日本の文学は、海外の文学の動向にひきづられて、あるいは影響を受けて展開してきているが、三島も然り、であるということだ。

 絢爛豪華、多色刷りの三島作品。みずからが美と見做すものををひたすら書き続けてきた三島。三島にニーチェの影響が強いということは、振り返ってみれば、彼の背伸びしながらの無理な生き方から、なるほど、と分かる気がする。

 何ものかを書くために本を読んでインプットする、のではなく、そういう仕事とは関わりなく本を読んで思考を自由に飛翔させることの楽しさ。

 
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