浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

山川菊栄の本

2017-06-14 08:16:49 | その他
 最近、森まゆみが『暗い時代の人々』(亜紀書房)を出した。それを購入して、少しずつ読み進めている。「暗い時代」に生きた人々、竹久夢二、山川菊栄、斎藤隆夫、山本宣治、九津見房子、古在由重、西村伊作らをとりあげて、その生の軌跡を、森なりに描いているものだ。一冊の本にこれだけの人を描くのだから、それぞれの生の全体像を描くことはできない。だからある意味で、つまみ食いで描いている。

 昨日は山川菊栄について読んでいたところ、森が『二十世紀をあゆむ』(大和書房)、『日本婦人運動小史』(大和書房)を引用していた。この本は買ってあったと思い書庫を探したところ、二冊ともあった。前者は読んであった。ところどころ赤線が引かれていた。といっても、1978年発売の本であるから、その内容は忘れてしまっていた。

 昨夜布団の中で『二十世紀をあゆむ』を読み始めたら、なかなか面白く、現代にも通用することが書かれている。秋に向けて、女性史をひもとかなければならないので、こうしたたぐいの本は、たくさん読まなければならない。

 その本で、こういう記述にであった。

大正一〇年頃から治安維持法が政府によって出されるという噂が出ました。当時一部の人々は、そのような法律が出てもかまわぬ。そうすればますます勇敢な人が残るからといっていました。しかし私は、人間というものは、弱い者で決してそんなものではない。ごく少数の例外は残るかも知れない。しかし一般には言論の水準も低下するし、人間の進歩をはばむので、逆境に堪える覚悟は必要ですが、そんな逆境を来させるほど力がよわくてはならない。今日でも、言論の自由と結社の自由は、絶対に失ってはならないということを、過去の経験にてらして強く感じます。(20)

 治安維持法より広範囲に取り締まることができる「共謀罪」が成立させられようとしているが、日本は山川が経験した時代をもう一度繰り返すのだろうか。

 歴史から学ぶことは多いが、今は学ぼうという人が多くはないようだ。

 今日私は、大逆事件について話す。
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