浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「危機」を喜ぶ人々

2017-08-29 15:26:03 | その他
 北朝鮮がミサイルを発射したそうだ。日本上空をこえて太平洋に到達したそうだ。こういうニュースが報じられると、安倍政権やトランプ政権はさらに圧力を強めると主張する。

 今まで何度同じようなことがあったか。圧力を強めても、何も解決しない。同じパターンが繰りかえされるばかりだ。

 北朝鮮が何故にアメリカだけを相手にして、ミサイルを発射したり、核実験をしているのか、それを考えるべきだ。国家としてみずからの国家の安寧を図るのは当たり前のことである。その場合の国家とは、金王朝であるが、彼らはその安泰を求めているのである。それは朝鮮戦争以降ずっと続いている。アメリカとの間で、朝鮮戦争に完全にピリオドを打ちたい、というのが北朝鮮の求めていることだ。

 しかしアメリカはその要求を受け付けない。なぜか。そういう北朝鮮の存在に利用価値があるからだ。

 北朝鮮による「危機」により、日本は米軍に自由に国土を利用させてくれるし、カネもどんどん出してくれる。米国の軍需産業を儲けさせてくれる。アメリカにとって、こんないいことはないのだ。

 またこうした「危機」を安倍政権は大いに利用できる。国民の支持をこういうことで得るのは、安倍首相にとって喜ばしいことであろう。

 「圧力」ではなく、対話で。理性的な人物は、常にそう考える。

https://dot.asahi.com/aera/2017082800040.html
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ナチスドイツのゲーリングの言葉 (東北地方の住人)
2017-08-29 16:20:39
 ここ1年くらいブログを拝見している東北地方の住人です。紹介されている様々な思想や書籍をとても参考に感じております。
 今朝の「空襲警報」では本当に怖い思いをいたしましたが、一方で、ナチスドイツのヘルマン・ゲーリングの言葉に「国民を戦争に参加させるには、わが国が攻撃されている、と言うだけでいい。」というのがあり、日本はこういう状況に入っていることを危惧しています。貴ブログの警鐘をいつも感謝しております。

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