浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

三木清のこと

2017-04-24 23:13:27 | その他
 NHKEテレで、「100分de名著」を偶然にみた。三木清の『人生論ノート』を取り上げていた。

http://www.nhk.or.jp/meicho/

 4回シリーズの最後しかみなかったが、これをみながら高校時代を思い出した。

 夏休みの読書感想文の宿題、先生方が推薦した本の中にこの本があった。私はそれを買って読んでみた。しかし、今私の頭の中には何も残っていないから、おそらくまったく理解不能であったのだろう。

 しかしこの番組を見ていて、高校生のレベルでは、三木のこの本は理解できないはず、と思った。この本を推薦した先生は、ひどい人だと思った。この本は、今も書庫にあるはずだ。もうちいちど読んでみようと思った。

 そのテキストもNHKから出版されているようなので、すぐに注文した。

 三木は、友人の共産党員タカクラテルをかくまったことで、彼も逮捕され戦後獄中で亡くなった。確か9月26日のことだ。

 ※とここまで書いたところで地震。震度2くらいだと思ったらその通りだった。久しぶりの揺れである。町田の住人は小躍りして喜ぶことだろう。

 外国でも有名な三木が獄死したことは、アメリカのジャーナリストが知ることとなり、三木の死が報じられ、治安維持法で逮捕拘禁された人々が戦争が終わっても獄中にあることが知られるようになり、その結果10月4日の占領軍による「民権自由の指令」がだされ、獄中にいた人々が釈放されることとなった。三木の死ななくてもよい死が、「民権自由の指令」を引き出したのである。

 三木清については、私は「パスカルにおける人間の研究」を読んだことがある。パスカルの『パンセ』がとてもよい本であったので、三木がそれを研究したことがあることを知って読んだのだが、『パンセ』のほうがよかったという記憶がある。

 また三木清の一人娘が、永積洋子氏。近世貿易史の研究者である。

 
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