浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

ことばの可能性

2017-04-04 18:24:12 | その他
 鶴見俊輔の『身ぶりとしての抵抗』を読みながら、考える時を過ごしている。そのひとつ。詩が紹介されていた。

 私は、この詩を読んだとき、しばらくそこで佇んでしまった。佇むという表現はおかしいかもしれないが、とにかく私はその詩に捕らわれて動けなくなってしまったのだ。

 闇の中にも目をひらいていたいと思う

 人はたいてい

 目をつむる

 眠る


 だが

 このしずけさの中にこそある

 闇の声に

 わたしは耳をすましたい


 
 志樹逸馬というもとハンセン病患者が書いたものだ。「闇」という表題がついている。

 闇、目、つむる、眠る、しずけさ、声、耳をすます・・・すべてこれらは私がもつ語彙のなかにあるものだ。しかし、この人がこれらの語彙を並べると、ひとつの世界が生み出される。そしてこの詩の世界は、無限の彼方に広がっていく。

 私は、この詩に、ことばの可能性をみた。使い慣れたことばであっても、ことばは無限の可能性をもつのだ、と。 
 
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