まこGの認知落書

世の中の変化のスピードが早く理解できない事が多い。
これは,自身の存在確認かもしれない。

第九演奏会

2008-12-23 | Weblog

 胸揺する 高く低くと 歌声が
  楽器と競いて 第九響けり

12月恒例の第九演奏会に行ってきた。

群馬交響楽団と地元市民合唱団の演奏会である。
もちろん プロのシンガーも4人出場 素晴らしい歌声を披露してくれた。

 歌詞はシラーの「歓喜によせて」で人間の自由と平等を讃えた内容の詩であるそうだ。身分制度が厳然とあった時代にこの詩に引かれた ヴェートーヴェンの考え方もうかがえる。

とにかく、素晴らしかった。の一言である。

 料金のことを言うのは、なんだが、B席2,000円も素晴らしい。


特老ホームのサンタクロース

2008-12-19 | 日常

  消え失せた 情けも涙も ここに存り
   特老ホームに 早やサンタさん

 18日(木) 晴れ 今日は叔母の入所している特別養護老人ホームのクリスマス会

ここの介護士 職員は若い人が多いけど、頭も、体もおぼつかない入所者の世話を笑顔で良くやってくれる。見習うこと多々である。

本来なら、家族が最終章を暖かく介護しなければいけないと思うけど、少子化・核家族の中では、どうしても必要な施設だろう。

余興にアマチュアの踊りの会の人が慰問してくれたが、色んなサークルの人が訪れて交流を深めてくれるといいですね。

 踊りの会の人たちに入所者を代表して「ありがたくて、言葉が出ません ありがとう」と涙を滲ませたどたどしい言葉でお礼を述べたのが 印象的でした。

 この人は、以前は電気屋さんで私の家のテレビのアンテナやクーラーを設置するのに屋根に登って作業していた元気な人だった。

 今 年をとり、不自由な姿を見ると こちらもジーンとくる。

 

 


2008-12-08 | 携帯から

    七色に イルミネーション 輝けど
      なぜか 魅かるる 空の三日月

 足利フラワーパークの イルミネーション 見てきた。
昨年より、電飾が増えていて楽しめたが、写真を撮っていて気が付いた。
三日月がたった一人ぽっちで、空にかかっている。

携帯写真なので、ツリーの右上にぽつんと写っているが、実際はモットきれいな月でした。が目を凝らしてもあるべき星は見えない。

空気が澄んでいれば、天上も星できっと飾られるであろう。
地上のイルミネーションなんて要らないだろう。

星が見えないので、地上の飾りに人が集まるのだろう。


読書

2008-12-01 | 日常

 読み進む 叶わぬ恋に 身を窶(やつ)す
     貫一の哀れ 胸に覚ほゆ

 退職すると、文字通りの「晴耕雨読」生活になる。
雨の日は 本当にヒマである。こんな時は読書に限る。
以前 mild さんがブログで紹介した隣町の図書館の会員にもなった。

 尾崎紅葉 金色夜叉
「1月17日 来年の今月今夜 再来年の今月今夜 僕の涙でこの月をきっと曇らせてみせる」
 貧乏書生の貫一が、婚約者の宮が金持ちの富山の元に嫁ぐことに、心を移したと怒り、悲しみ 熱海の海岸で足蹴にした 有名なシーンである。

そして貫一は極悪非道な高利貸しとなり財をなしてゆく。宮はその後没落してゆく。

 宮は、貫一の自分への一途な想いが、貫一の将来を小さくしてしまうのではと、
貫一に大きく羽ばたいてもらいたい。の気持ちだったのではないだろうか。
 これも大きな愛である。

 熱海の海岸に確かこんな句があったと思う。

 「宮に似た 後ろ姿の 春の月」
作者は、後姿と表現し 宮の寂しい想いを詠んだのに違いない。

 本は いろいろな 想いを 私に伝えてくれる。