2位に3打差の単独トップでスタートした石川遼は、この日1オーバーとスコアを崩しながらも通算13アンダーで昨年11月以来のツアー優勝を果たしました。全英オープンの出場権を獲得しただけでなく、優勝賞金2,600万円を加えて賞金ランキングも73位から7位に浮上しました。
最終日の残り9ホールで2位とは5打差、十分過ぎるリードのはずでした。ところが10番パー4で2打目をバンカーに打ち込み、寄せ切れずにボギー。そして迎えた12番、402ヤード、打ち上げのパー4。「悪いイメージがまったくない」ホールのはずでしたが、ドライバーでのティーショットは2回続けてOB。3度目も左の深いラフへ入り、結局このホール9打を叩いて、すべての貯金をはき出しました。
しかし、その後も恐れることなくドライバーを握り続けるのが遼くんの真骨頂。「自分の技術ではOBは出て当たり前」という開き直りが良かったのでしょう。そして迎えた16番パー5。ドライバはフェアウェイを捕らえ、果敢に2オンを狙った第2打はグリーン脇のラフへ入りましたが、そこから打った第3打がピンに当たってカップイン、目の覚めるようなチップインイーグルでした。
この日は近くの川崎リバーサイドで小雨の中をラウンドし、帰宅後シャワーを浴びてビールを飲みながらたまたまこのこの場面を見ました。ボールがカップに入った瞬間、これはゴルフの神様のなせる業だと思いました。
「急がば回るな」は遼くんのモットーだそうです。もはや「はにかみ王子」とは誰も呼ばなくなりましたね。
久々に興奮させられました。同率3位の金亨成も実に上手い選手だなあと思いました。だけど石川遼のドライバーの迫力、石川選手を応援するギャラリーの迫力には勝てなかったように見えました。