私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

小説を読むように

2017-06-16 07:28:07 | 日記

June 16, 2017

いつものアルテリア・シネマで映画を見てきた。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」、アカデミー賞の主演男優賞と脚本賞を受賞した前評判の高かった映画だ。ボストンで便利屋として働くり―は、兄の急死により、16歳の甥の後見人として故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに帰っきて、思春期の甥と共同生活をはじめる。リーが故郷を捨てた理由など、この一家にまつわる物語が、2時間17分にわたって、小説を読むように映し出されていく。回想場面を使って語られるリーの過去など、観終わってから少し考える余裕が必要だった。

映画では、アメリカの庶民の生活で起こるドラマが、海辺の光景の中で展開されていく。移民問題を抱えるヨーロッパの映画とはまた違った味わい深いものだった。アメリカの5年後は日本などと言われていたが、今はどうなのだろう。自分の不注意から起きた火事で赤ん坊を失くし、妻も怪我をして離婚し故郷を去ったリーの姿は、日本でも、日常のメディアから伝えられる様々な事件・事故の裏で繰り広げられることと共通するものがあるだろう。しかし、死に行く兄が、息子の後見人という形で弟に残した贈りもの、一編の小説にでもなるようなドラマが、短時間の映像という形で描かれる、これが脚本であり、また脚本賞を受賞しただけのものだとわかる。

チケットを買った時についている番号順に入場するという映画館なので、いつも少し早目に出かける。今日も2時間ほど空き時間があり、ロビーで、駅前の本屋で買った、恩田睦『まひるの月を追いかけて』(文春文庫)を読む。この本の隣に同じ作家の『夏の名残りの薔薇』という本があった。初めて読む作家だが、面白い。手軽に買える文庫本だ。いくつか読んでみようと思う。映画館を後にしたとき、午後5時を過ぎていてもまだ陽は高い。駅前でネギなどの野菜を買い帰宅した。家族がいる方が、夕食をうどんやパン食には出来ないと言っていたのをふと思い出した。私は独り暮らし、今日の夕食はうどんにしよう。

画像は、友人のメールから、「芍薬」。

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