HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

ガイドラインが変わって… 妄信するのではなく…

2017-07-15 17:39:53 | 医療
 医療の分野ではいろいろな「ガイドライン」があり、
診療の道筋を示しています。
いろいろなデータを積み重ねて作られていて
その時点でおおよそ妥当と思われる治療方針と
なっています。



「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」

最近、2017年版が出ました。
当院は高血圧、狭心症・心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、動脈瘤など
「動脈硬化性疾患」を扱うことが多いのですが…


このガイドラインは以前から微妙な点を感じていました。
なぜなら、多くのガイドラインは「診断と治療」を扱っていますが、
これは「予防」について…
もちろん、予防は重要なことですが、治療と違って医療を
行っての効果を患者さん個人が感じにくいですし、
大規模な臨床研究と違ってクリニックで診療するドクターも
効果について判断しにくいです 

さらに、今回は「リスク判定」を「吹田スコア」に変更されましたが、
われわれ循環器疾患を診療する医師でも「吹田スコア」の詳細について
理解しているひとは多くありません。日本人の普遍的はリスク判定の
物差しとしての評価は確立しているのでしょうか?

そもそも、計算式で出されるリスク判定と血液検査のコレステロールの
数字だけで治療方針を決めることに必ずしも同感できません。
もう少し、動脈硬化の診断的な要素を入れなければ、真の予防効果を
上げることにはならないように思えます。


最近も狭心症で治療中の患者さんのプラークの変化とコレステロール値を
見ていると、個々の患者さんで動脈硬化の進展が大きくことなうので
通り一遍なガイドラインでどこまで成果が得られるのかな?と思います 


ガイドラインに固執せずに目の前の患者さんの動脈硬化をシッカリ判断して
より良い治療法を選び、さらに新しい治療の道を切り開くのが
専門医としてのやらなければならないように思うこのごろです 




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