HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

クリニックでも新しい医療に対応を迫られる時代に…

2017-07-12 14:32:01 | クリニック
 医療がドンドン進むと、クリニックでも新しい医療に
対応することが必要になってきます。
循環系の薬も新しいものがいろいろありますが、
クリニックでは使わないものも、病院で導入された患者さんを
継続してみる場合には、われわれクリニック医師も
新しい薬を使うことが必要になります。




「バソプレシンV2-受容体拮抗剤」

心臓病の治療をしていると、心不全に対して「利尿剤」を
使うことはめずらしいことではありません。
でも、通常の利尿剤では十分な効果が得られない重症の場合は…


「バソプレシンV2-受容体拮抗剤」は強力な利尿作用がありますが、
その作用の強さゆえに急激な水利尿から脱水症状や高ナトリウム
血症を来し、意識障に至った症例が報告されたりと、
さじ加減が難しい薬です。
外来ではなく、入院して注意深く様子をみながらの投薬が
必要であり、われわれのような外来だけのクリニックでは
使うことはありません。
でも、入院中に導入されて退院となれば、外来診療でも
注意深く診察や検査をする必要があります。

最近は重症な患者さんを病院と連携しながら診察していくことが
増えたので、ますます大変だと実感してます 

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