HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

「医療」と「介護」の間で… ^_^;

2016-10-29 14:52:45 | 健康
 日々患者さんの診察をしています。
「医療」ですが、その一方で体力的な低下がある場合は
家族や介護職の人々の手で「介護」を受けて生活しています。
患者さんにとってはシームレスなのですが、制度としては
「医療」と「介護」は別になっています。
ところが、ここに難しい落とし穴が… 

「医療」の点では比較的落ち着いていても、日常生活で
車椅子生活になると体を動かすために人の手が必要になり、
食事やトイレ介助、さらには入浴介助など様々な「介護」が
必要になります。
もちろん、いろいろな介護の支援が入りますが、でも、100%が
介護サービスですむわけではありません。
家族にとって大きな負担になります。
昔のように大家族であれば、誰かが常に家にいて
交代で介護をすることができます。
最近は、独居あるいは高齢の夫婦のみでの世帯が増え、
家族がいる場合でも日中は仕事に出ていて患者さんだけが
残される場合も少なくありません。
家族から病院への入院を希望されることもありますが、
「医療」としては安定してるので、「介護」が目的の
入院は受け入れてもらえません。
特老は数が足らないだけでなく、介護度が「要介護3以上」でないと
原則的に入所できません。
在宅医療の介護には、介護のためのお金も家族の労力も必要ですが、
生活状況が厳しい世帯では大きな負担になっています。

「在宅医療」はかなり危ういバランスの上に成り立っており、
これから団塊世代が介護になる時代を迎えて、みんなが安心して
医療と介護を受けられるようにシステムが構築されるのか不安です。




通院中の患者さんが庭先の花を切って持ってきてくれました。
老後が豊でありますそうに 

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