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ぽかぽか春庭ことば「雪のことば、なごり雪」

2017-01-26 00:00:01 | エッセイ、コラム
20170126
ぽかぽか春庭ことばの知恵の輪>季節のことば冬(1)雪のことば、なごり雪

 日本海側の大雪のニュースが続いています。太平洋側ではこの1週間晴れ間が続いているので、申し訳ないような。
 東京に雪が降ると、私などつい浮かれて写真撮ったり、雪兎など作りたくなったり。「これで子どもの頃の雪のようにきれいなら、ガラスの器にこんもり盛ってお砂糖かけて食べたいけれど、東京の雪だから、空の汚れがいっぱい入っているだろうなあと思ったり。

 雪の多い地方の人にとっては、屋根の雪下ろしや道路の凍結など、死びとまで出ているのですから、雪が好きな人ばかりではないでしょうが、年に2、3度雪を見るだけの土地に住んでいると、雪はやはりロマンであこがれです。

 地方によって雪の呼び名もいろいろと思います。
 私は新沼謙治歌唱の「津軽恋女」に出てくる雪の名前、すきです。
♫ 降りつもる雪 雪 雪 また雪よ 津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪 みず雪 かた雪 春待つ氷雪

 さて、今日の話題は「なごり雪」です。
 伊勢正三が造語した「なごり雪」、ながい間「辞書にも歳時記にも載っていない雪の名前を勝手に歌にして」と、非難されてきたそうです。「名残の雪」は古くからあることばですが、「なごり雪」という複合語は無かったのです。

 歳時記にも気象用語にもうとい春庭、「なごり雪」にすっかりなじんでしまっていたので、辞書にはないことばだということさえ気づかずに歌っていました。

 辞書にもないことばとして「日本語を乱すな」とまで言われたという「なごり雪」でしたが、ついに2013年、「正当な日本語」として認知を得ました。気象庁は「新しい季節のことば」を選定発表し、伝統の二十四節季のほかに、季節を感じることばを37集めたのですが、3月の季節を表すことばに「なごり雪」を選んだのです。

「季節のことば36選」
1月初詣、寒稽古、雪おろし
2月節分、バレンタインデー、春一番
3月ひな祭り、なごり雪、おぼろ月
4月入学式、花吹雪、春眠
5月風薫る、鯉のぼり、卯の花
6月あじさい、梅雨、蛍舞う
7月蝉しぐれ、ひまわり、入道雲、夏休み
8月原爆忌(広島と長崎)、流れ星、朝顔
9月いわし雲、虫の声、お月見
10月紅葉(もみじ)前線、秋祭り、冬支度
11月木枯らし1号、七五三、時雨
12月冬将軍、クリスマス、除夜の鐘

 気象用語の中で雪が出てくるもの。
・雪 雪が降る。雪が積もる。雪が解ける。(雨が)雪に変わる。雪の日。雪の天気。
・みぞれ 雨まじりに降る雪。または、解けかかって降る雪。
・あられ 雲から落下する白色不透明・半透明または透明な氷の粒で、直径が5mm未満のもの。直径5mm以上は「ひょう」
・ダイヤモンドダスト 大気中の水蒸気が昇華し、ゆっくりと降下する微細な氷の結晶。
・氷霧 微細な氷の結晶が大気中に浮遊して視程が1km未満となっている状態。
・ふぶき 「やや強い風」程度以上の風が雪を伴って吹く状態。降雪がある場合と、降雪はないが積もった雪が風に舞上げられる場合(地ふぶき)とがある。
・しぐれ 大陸からの寒気が日本海や東シナ海の海面で暖められて発生した対流雲が次々に通るために晴れや曇りが繰り返し、断続的に雨や雪の降る状態。後者の意味で用いられる。
・着雪 ・落雪 ・融雪
・湿り雪
・なだれ ・暴風雪
・豪雪 ・大雪 ・小雪 ・にわか雪

以上は、気象用語に出てくる雪の一部。

次は、歳時記に出てくる雪。

・雪もよい ・新雪 ・初雪
。・雪 ・小雪 ・根雪 ・粉雪 ・綿雪 ・牡丹雪 ・小米雪 ・細雪 ・飛雪 ・大雪 ・深雪 ・吹雪 ・雪明かり ・雪の声 ・朝の雪 ・夜の雪 ・暮雪 ・根雪 ・風花
・地吹雪 ・雪煙 ・雪波 ・雪しまき ・雪起こし ・雪煙 ・
・雪晴 ・深雪晴

・雪の宿 ・雪国 ・雪野

・雪女郎 ・雪女 ・雪坊主 ・雪婆

・雪あそび ・雪合戦 ・雪だるま ・雪うさぎ ・雪つぶて ・雪投げ 
・雪まろげ ・雪見 ・雪見酒 ・雪眼 ・雪眼鏡 ・雪盲 ・雪焼け ・  
・雪折れ ・雪下ろし ・雪掻き ・雪囲い ・雪構え ・雪踏み
・雪合羽 ・雪ぐつ ・  
・雪安居 ・雪籠もり ・雪つり ・雪よけ

 「なごり雪」、古い歳時記には載っていませんが、気象庁の「季節のことば」に選ばれたのですから、若い人が編んだ季語集にはもう登載されているかも知れませんね。

・掌に消ゆる東京の朝の雪(春庭)
・大雪を伝える居酒屋のテレビ(春庭) 

<つづく>
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6 コメント

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Unknown (yokochann)
2017-01-26 03:17:09
雪が降ると何やら嬉しい気持ちになりますが、やはり、雪かきの事を考えると、それも半減します。

この自然に関する日本語の豊かさに魅かれる外国人は多いですものね~^^。

今回の鳥取智頭町の大雪、私のお気に入りがある町でしたので、思い出しながら画像を見ていました。
yokoちゃん (春庭)
2017-01-26 10:03:16
2008年夏の旅、お気に入りは石谷家住宅ですよね。天井、梁の写真をとるために、土間に寝転がって撮影した、という苦心話を読み返し、天井の写真をさがしたのですが、見つかりませんでした。探し方がへたなのかも。

智頭町の大雪、列車はとまる車は立ち往生、停電もあって、地域の人々、たいへんな思いをしているでしょうね。
東京では、明日にそなえて、雨も雪もないよう、私のお手伝いは、祈るだけ。無事に引っ越しできますように。
Unknown (すみとも)
2017-01-26 13:55:25
なごり雪・・・って無かったのですか!苦節○年で昇格なったのですね^^
造語も認められるまでには大変なのですね。
ドカ雪 …は無いのですね(見落としているのかも)
”ドカ雪に 出動要請 掛ける知事”…大雪に自衛隊出動要請ってニュースだったか。。
 苦節19年の日本人横綱誕生ってニュースも有りましたね。
すみともさん (春庭)
2017-01-26 20:15:07
気象庁が気象用語として採用するには、いろいろな檀家があるみたいですね。
ゲリラ豪雨も、私たちには降り方のイメージがわきやすいことばですが、気象用語としては、「局所的な大雨」「集中豪雨」を使っていて、ゲリラ豪雨が公式な語になるのはまだ先かも。

ドカ雪も、私たちはよく口にするけれど、公的には「局所的大雪」なのでしょうね。

稀勢の里、ようやく念願叶いました。久々関東地方からの横綱誕生。応援したいです。茨城県出身では、男女ノ川以来ですって。
追伸-智頭のこと (yokochann)
2017-01-26 21:43:21
2008年8月でした。
あの頃、ブログ上ではなく、「カフェ」にあったリンク先で「ヤフー・フォト」にアップしていました。

探し方の問題ではなくて、「カフェ」も「ヤフー・フォト」もその後、無くなりましたから。
PCの中にはまだ残っていますから、機会があればアップしてみますね~。
yokoちゃん追伸 (春庭)
2017-01-26 22:04:34
そうそう、gooブログに移って2012年から写真UPできるようになるまで、私も写真のせていなかったのを思い出しました。

中国の写真とか、載せていないのたくさんあるから、私もそのうち昔のをUPします。yokoちゃんの建物写真もたくさん見たいな。

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