Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

鳥獣保護法には、日本国憲法類似の病理がある

2017-08-19 12:49:01 | 社会・経済

この所、首都圏の天候は雨がちで、中々日照に恵まれない様だ。加えて関東一円には、農業への悪影響も出始めて、野菜を初め、農産物の価格上昇にも影響し始めている様だ。しかも、地域によっては水害に直結する、記録的短時間大雨もしばしばで、昨夜から今朝は、岐阜東濃辺りが大変だった様だ。この荒天が早く終息する事を望みたいが、天候は人智でどうしようもないのも事実。ここは、これ以上の大過とならない事を祈りたい。

さて、昨今の農業被害と言えば、危険な種族を含む、動物多数による食害も、全国規模に広がっている。統計によっては、年間の食害規模は 200億円強にも上るとかで、特に天候の優れない今年の様な時季は、悪影響が大きいと言えよう。

先日は、札幌市近郊の住宅地公園が、本来はもっと奥地に居るべき、キタキツネの群れに占領され、揚句、住人達を恐れなくなって、公園立入を図った方に向け、声を上げて威嚇する画像が上げられていた。恐らくは、生ゴミなどの不適切な扱いと、してはならないとされる、野生動物への安易な給餌が、人里へ呼び寄せてしまったものと思われる。キタキツネはよく知られる様に「エキノコックス」と呼ばれる、深刻な肝臓障害に繋がる寄生虫病を広める可能性があり、むやみに人里に近づけるべきでない動物だ。これは、更に凶暴なヒグマについても、類似の事態が生じていると言うから、困ったものだ。

もう一つ、看過できないのが、鹿や猿、猪とかの対人、対農業ダメージだろう。どちらも、一度様子が分ると、夜間をメインに集団で田畑を荒らしたり、特に猪は、人を攻撃する事も少なくないらしい。天敵不在の猪の狼藉は、既に全国で問題化しているし、鹿についても、対人脅威はさほどではないにせよ、農業被害と、鉄道・道路への事故などによる障害が、軽視できないレベルになって来ている。鹿を「神の使い」として崇める、奈良市辺りでさえ、遂に生息数抑制の意味もあって、限定的ながら捕獲許可が下り、先頃、とりあえずは調査研究目的の為、初の殺処分が行われた様だ。

前述の動物駆除は、あくまでも農業関係各位などを守る為、やむを得ず実施するものだ。稀少動物を保護する目的で、鳥獣保護法と言う法律があるが、もし、この対象動物達が、人々を襲ったりなど、その生活を脅かし、又、大規模な田畑の食害などで、国内農業に深刻なダメージを及ぼした場合にどう対処するかの決め事はない様だ。こうした法整備のないまま、対象となる動物の捕獲駆除はできないし、短絡浅慮な動物愛護勢力から、鬱陶しい文句をつけられる可能性もあろう。そうかと言って、深刻化する対住民脅威と、農業被害を放置していてはいけない。

前述の「愛護勢力」の連中は、農業被害が深刻化すれば、すぐ「関係各位と行政が無能だ」として、安易に揶揄し出すだろうから。農業や行政関係各位が無能でないのは分っている。これは、立法府たる国会の、議員達の学習、調査不足から生じるものだ。与党は踏込み不足、野党は、与党の落度ばかりを攻め立てて思想闘争に狂奔し、各々の選挙区で、かくも深刻な事態に発展している事実から目を背けようとしている様に見えて仕方がない。独断と偏見は分っているが、こうした傾向は、特に参議院で目立つ様だ。

鳥獣保護法の愛護精神は、あくまでも原則論。そのあり方は「農業や、住民生活との調和」があってこそのはずで、総則がそのまま通る、真に受けられるものではないはずだ。全国の農業に、住民生活に、多くの被害が顕在化している以上、関連法制を速やかに整備して、必要な駆除ができる様準備を進めるべき。又、増え過ぎた動物の調整役とも言える、狩猟家(ハンター)の、健全な育成ができる様、財政を含めた環境整備もしなければならない。これは、狩猟家団体「猟友会」への理解と、見守る我々国民市民への健全な教育も大切だ。浅薄な「生命尊重」の入り込む余地はない。整然と「正しい理解と把握」ができる様、信念を以て進めて頂きたい事共だ。

見方を変えると、鳥獣保護法は、日本国憲法のそれと似た病理を抱えている事も分る。つまり、稀少とされる動物愛護の理想が偏重される余り、農業被害や住民への脅威が増しても、軽んじられるままと言う所が。これは、日本国憲法の基本的人権条項が、例えば外国人による不当な土地取得や不法占拠、犯罪被害者の心身ダメージが十分に顧みられないなどの問題とも通底している。一例を挙げれば、第29条の財産権不可侵にしても、それは相対的な規定であり、同条第2項には「財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める」とあり、この項も相当に軽視されているのだが、一番大事な「我国の独立と尊厳保持」の規定が抜けている為に「日本人以外の帰化人勢力の為の 公共の福祉」が優先されてしまう恐れがあるのだ。

既に、全国の河川敷など、公有地の不法占拠や不法耕作などに走る、外国人や帰化人が増えて来ていると言う。この状況を深刻化させ、我国の独立を脅かさない様にする歯止めの為にも、憲法の必要条項改正に踏み切らなけれはならない。鳥獣保護法も同じ事。人と動物の、健全なバランスを図りながら、農業の援護と、住民生活の安全を図らなければならないのではないか。今回画像は、当地近所、熱田神宮近くの名古屋鉄道駅にての、列車運転の方が交代される様子。安全確保と定時厳守を誓うこうしたシーンは、拝見する我々も、一瞬身が引き締まるものがありまして。


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