Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

トランプ米新政権発足雑感

2017-01-22 14:00:23 | 国際・政治

既報の通り、米合衆国の実業家 D・トランプさんが、第45代大統領に就任された。特に経済面での「米国第一主義」を標榜、労働者層にもアピールする姿勢も、発足時の支持率は歴代最低級だそうで、就任反対意見も多くあるそうだ。好くも悪しくも、我国にとっても大きな影響を及ぼしそうな同政権のあり様につき、今日の地元紙 C新聞の記事を引用して、少し見て参りたい。

「予測不能の『取引外交』」

自国の利益を何よりも優先する「米国第一主義」を掲げるトランプ氏が、米国新大統領に就任した。政治経験0の異端児は、オバマ前大統領が重視してきた国際協調や民主主義、自由、法の支配といった普遍的な価値観より、実利のための保護主義や移民排斥で、大衆迎合主義ポピュリズムをあおる。米国を中心とする国際秩序は、「予測不能」のトランプ政権が誕生したこの日を機に、大きくその様相を変えることになろう。

トランプ氏は就任演説で「イスラム過激派によるテロを地上から根絶やしにする」とこわもての一面を打ち出した。目的のためにはクリミア半島併合以来、米国が先頭に立って経済制裁を科してきたロシアの力を利用する意図も隠そうとはしない。他国を守る「集団的自衛権」容認など安全保障法制を整備した日本が、トランプ氏が主導するテロ掃討作戦に巻き込まれない保障はどこにもない。

就任初日、大統領官邸ホワイトハウス執務室では、国民皆保険を目指して導入したオバマケア撤廃に向けた措置を指示する大統領令に署名。ホワイトハウスのHPでは、環太平洋経済連携協定TPPからの離脱や、メキシコ国境に不法移民を防ぐ壁の建設などオバマ政治の全否定ともいえる政策を矢継ぎ早に打ち出した。

トランプ氏が志向するのは、国際関係にビジネスを持ち込んだ取引(ディール)外交だ。国際慣行や従来の経緯にとらわれず、中国(大陸)本土と台湾は不可分の領土とする「一つの中国」原則も交渉のカードにして、貿易や為替の問題で譲歩を迫る。長い歴史の積み重ねである安全保障や同盟のあり方ですら取引の例外ではない。

世界一の軍事力と経済力にものをいわせ、崇高な理念とは一線を画して実利を追及する「力による支配」に、各国は唯々諾々と従うのか。「(貿易や雇用の)保護は、大いなる繁栄と強さをもたらす。米国は再び勝利し始める」トランプ氏はそう自画自賛するが、エゴイズムむき出しの超大国によって国際社会は不安定な方向へ向かいつつある。  (引用ここまで)

この記事を、皆様はどうお感じになりますか?安保面で若干の杞憂がないではないが、概ねトランプ新政権のこれからを言い当てている様に感じられ、まあ信頼性もありか、と拙方も思う。我国の財界各位はもうご理解の様だが、同政権は、我国の国際経済を初めとする諸々の取組みにつき、明快な説明を強く求めて来るものと思われ。従って、我国側としても、どの様に米国経済に貢献やプラスの作用をしているのか、などの説得力ある対応が大事と言う事ではないだろうか。下手をすると、財界より政府与党の対応が後手に回る可能性もある。特に国防安保分野は、後者の専任項目となるので、しっかりした対処をお願いしたいものだ。対応を誤れば、東亜地域の不安定化を招きかねない懸念もある。

トランプ政権は、確かに手強い印象はあるが「話せば分る」所も大きくあると、拙者は感じる。一番心配なのは、取引外交について、我国には技術的スキルが不足している様に感じるので、その辺りを短い期間にどう補って行くかも大きな一課題になるだろう。しかし、新政権が発足した以上、覚悟を持って向き合うしかないのではないだろうか。 今回画像は、昨春先、新潟市内の定宿から臨んだ、雪を頂く飯豊連峰の模様。霊峰富士や日本アルプスと並び、拙方が最も愛する山々の英姿ですね。手前を行く、上越新幹線との共演です。                 


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