Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

捕獲動物は、食糧安保に貢献し得る

2017-09-06 13:32:34 | 社会・経済

今月のここまで、余り関心を抱きたくない出来事が一つあるのは、或いはお察し頂ける事と思う。申すまでもない、第一野党 民進党の代表選と、党執行部役員人事の事だ。

代表選候補 枝野幸男、前原誠司の各位には、いずれも清新さと説得力がなく「所詮は、選挙互助会」と揶揄される同党トップ選出の重さが、全く感じられないものだった。保守側にも一定歩み寄れる前原新代表の選出は良いが、枝野候補とは、実態的な大差がなく、初めから党運営の安定性が疑問視されていた。続く執行部役員人事でも、幹事長人選を巡り、動揺があったのは好感できない所だ。当該となった、山尾志桜里衆議の個人問題は、正直興味のない所だが、やはりそうした人物が浮上して来ない様、周到な配慮が必要ではなかったか。

何しろ「選挙に勝てるなら、悪魔とでも手を組みたい(辻元清美衆議)」などと、民意無視の言動を平然と垂れ流す関係者が幅を利かす党組織は、どうあがいても、国民市民の信頼など得られまいて。あ、国会は今の所二院制だから、もう一人「ナチス・ヒトラー元総統のの悪行は許さぬが、同等以上の非がある旧ソ連・スターリン元書記長の行状は見て見ぬふりの、有田芳生参議の不良なあり様も、併せて指摘しておきたい。民進党とは、そんな芳しくない体質の組織である。こんな所に、おおよそ「希望の未来」など、あるはずがないと言うものだ。

もう不良な「政党もどき」に構うのは、この辺にしておきたい。急ぎ取り上げる事共ではないので、近く必要なら、又触れたい。本題に入ります。近年、全国の都市郊外や山間の農業地域て、野生動物の食害が社会問題化しているのは、広く知られている事と思う。中には熊、猪、猿と言った、我々人間に向かって来る危険な輩もおり、又、比較的大人しい鹿なども、気性の荒れる繁殖期の辺りは、角などでの攻撃が懸念される事も、又、過度の増加を抑える、狩猟家の後継者育成が思う様に進まなかったり、本当は食用にできる、捕獲した動物の有効な事後処理をどう進めるかと言った課題も露見している様だ。これらについて、先日の全国紙 Y新聞社説を引用して、少し考えたく思う。

「捕獲動物の有効活用を図ろう」

農作物などを食い荒らす有害動物を、食肉として利用する取り組みが広がりつつある。山里の人々にとっての厄介者を、地域起こしなどに有効活用したい。狩猟で得た猪や鹿など野生動物の肉は、フランス語で「ジビエ」と呼ばれる。脂身が少なく、適切に処理した肉には独特の旨みがある。カレーやハンバーグで用いるのが一般的だ。

山間部の限られた地域でしか食されて来なかった鍋料理などを、新しい名物として売り出す自治体や農協、飲食店もある。調理法を工夫すれば、メニューの幅はもっと広がるだろう。野生動物による農作物の年間被害額は、200億円前後に上る。猪と鹿が原因の被害が六割程を占め、それらの駆除数も増えている。2014=平成26年度には計75万頭に達した。農水省は年間約100億円を投入している。

駆除した動物の多くは、埋めたり焼却したりして処分する。食肉用として使われるのは、一割程度に留まるという。奪った命を無駄にしない観点からも、食肉への活用を進めたい。捕獲した動物は、最寄りの処理施設に運び込まれ、解体や保管処理をされる。全国には、市町村や業者が運営する約500の処理場があるが、殆どが小規模のため、飲食店などからの注文に十分に応えられないのが現状だ。部位別の肉の切り分け方にも、施設ごとにバラつきがあるなど、事業として成り立たせるには、まだまだ課題が多い。

農水省は来年度、モデルとなる処理施設を全国12地区に整備する方針だ。高度に衛生管理された施設で、熟練の作業者が、肉の解体やカット、包装を行う。年間1000~1500頭を処理し、流通させれば黒字化のメドが立つという。これまで捨てていた部位を正確に切り分けるなど、無駄を減らすことで収益増に繋げたい。

野生動物は、病気や寄生虫を持っている恐れがある。問題ある肉は確実に廃棄し、安全性確保が何より大切だ。流通量を増やすために、忘れてはならないのが狩猟家の確保である。狩猟免許保持者は現在約20万人で、1975=昭和50年半分以下に減った。高齢化も進む。山中を歩き、獲物を運ぶのは重労働だ。若い狩猟家の養成が欠かせない。講習会の開催や、免許取得費用の補助に乗り出す自治体もある。農作物を守る狩猟の役割について、理解を広めたい。(引用ここまで)

この記事を拝読して、拙者は、跋扈する有害動物問題も、対策の進め方によっては、我国の食糧安保にも一定の貢献ができるのではないかと感じた。勿論、通常の畜産に比べ、高いハードルも多いのは分るが、まずは農水省が進めるモデル施設の推移を見守りたいものだ。それと共に、狩猟活動が、本来は我国の農業を守る為のものであるとの、正しい理解を深めなければとも思う所。

戦後、誤った形で広まった、短絡浅慮な動物愛護思考を、時間を要しても正して行き、健全な農業と、野生の営みのバランスが戻るまでは、狩猟家各位には、少しの頑張りをお願いしなければならないかも知れない。狩猟活動について特に留意すべきは、前述した後継人材の健全育成と、狩猟期における銃火器の使用に安全を期す為、山菜取りや観光山歩きなどの、狩猟以外の目的で入山もしくは狩猟エリア近くに入る各位に、近くで狩猟をおこなうリスクを正しく伝え、啓蒙する事だろう。大変地道な努力を要するかもだが、誤射などの事故防止の為には絶対に必要な所であり、又、そうした努力の積み重ねが山間や狩猟エリア近くへ向かう方々の安全意識を高め、ひいては「農業の一環としての狩猟活動」への、深い理解が得られるのではとも思う。

一部の地域を別とすれば、一般の歴史がまだ浅い食品となるだけに、初めの内は、一般人にはそれは違和感もある事だろう。しかし、その一方で「料理は冒険」前述の、継続した取り組みが奏功すれば、野生動物の肉を用いた、思わぬ名産を生むきっかけともなり得るだろうし、少し思考や向き合いをを変える事で、見えて来る可能性もあるだろう。こうした一連の動きに注目し、声援を送って参りたく思う。今回画像は、岐阜県東部の木曽川を渡る、JR中央線の様子。後少しで長野県下と言う所で、そろそろ野生動物の増え始める地点でもありまして。


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