Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「改憲議論」成熟への道は、ゆっくり確実に

2017-10-27 20:52:04 | 国際・政治

コナサン、ミンバンワ!この所、我国屈指の大手メーカーにて、製品検査に関する不祥事が相次いでいる。関西の部品製造大手 神戸製鋼グループによる、製品検査データの不正、日産と富士重工改め スバルによる、無資格社員による、不適切な完成車検査など、「モノ造り立国」たる我国の国際信用を大きく損ね、そこから我国の国運まで左右しかねない可能性さえある。

経産省や国交省初め、行政による立入調査などが厳しく行われ、関係者複数の処分も行われようが、同様に、製品検査の不正から犠牲まで生じる事故を多発し、結局は経営破綻した 部品メーカー「タカタ」の顛末から何も学ばなかったのだろうか。「我社だけは大丈夫」などと構えていたのなら、思い上がりも甚だしいものがあろう。もう期待する方が無理筋かもだが、我国のモノ造りの担い手としての自覚がまだあるなら、国民市民の前に、誠実に問題の全貌を明らかにすべきだし、行政側も、一切の妥協や擦り寄りを排し、厳然たる姿勢で、必要な処分と対策を強く進めて頂きたいものだ。中途半端な幕引きでは、我国経済が傾いたままになってしまいかねないだろう。

本題です。先日の衆院選は、与党側だけで、日本国憲法改正の発議可能うな、全体の 2/3超議席を確保する圧勝であった。野党側の分裂による「敵失」も大きかったとは言え、安倍政権が現状のままで良いと言う訳でもない。北海道地区や新潟県下などの様に、一部の選挙区での苦杯も少なくなかった。決して油断せず、野党側からの正当な意見や一定の批判は良いが、決して「言論テロ」まがいの不当な攻撃をさせぬ様、強い引き締めをお願いしたいものだ。

その上で、日本国憲法改正を巡る、各方面の論調は、ゆっくりだが変化の兆しもあると言われる。以下、経済紙「日本経済新聞」電子版記事を引用して、見て参ろうと思う。

「『護憲か改憲か』論争の構図に 変化の胎動」

「安倍首相の続投と、野党再編を残した衆院選。11/3で公布 71周年を迎える 日本国憲法の改正論議も仕切り直しとなる。安倍首相の下での改憲に反対して来た民進党が分裂し、選挙を経て、改憲を頭から否定しない勢力がむしろ増えた。多党化した分だけ論点も広がり、議論が一気に進むとは限らないが、戦後長く続いた『護憲か改憲か』の対決構図には、変化の胎動が窺える。

安倍首相 『9条改正で文民統制明記』

安倍首相は 10/22夜に出演した TV各局の番組で、憲法9条1項、2項を残した上 『9条の2』などの新たな条項自衛隊を明記する、との自らの提案の実現に、こう意欲を示した。石破 茂・元幹事長らが 2項削除を唱えるのをよそに、10/7のインター・ネット番組での党首討論会では、新しい条項に文民統制シヴィリアン・コントロールの確保を盛り込む考えも表明した。

『防衛省と自衛隊の関係は変わらない。文民統制シヴィリアン・コントロール(国民代表として、民主的に選ばれた政治家が、軍事を統制する意)をしっかりと明記して行けば、よりすっきりとしたものになって行くのではないか』

2012=平成24年の自民党会憲草案では、自衛隊を『国防軍』に衣替えして『首相を最高指揮官とする』と定めた。同時に『軍』は任務の遂行に際し『国会の承認 その他の統制に服する』と規定した。安倍首相の発言は、この手の国会や内閣による自衛隊統制の枠組みを『9条の2』などにも書き込む意向を示したものだ。

安倍首相は 9条の自衛隊明記の提案を、集団的自衛権の限定容認などは変えない『現状追認』が目的だと説く。ただ、憲法学会からは、憲法の明文で自衛隊に正統制を持たせるなら、それに見合う統制の枠組みも一体で盛り込まないと『最悪の改憲提案になる』などの批判も根強い。文民統制シヴィリアン・コントロールの明文化は、これを打ち消す思惑がある」(引用ここまで)。

安倍自民の改憲への姿勢の全てが、決して望ましい訳ではないし(連立する公明は、本当は改憲に慎重姿勢)、野党側も、日共、社民の様な容共左派を別とすれば、日本国憲法の検証や改正の議論に、必ずしも否定的ではない思潮や見解が、徐々にだが増えている風情である。勿論、憲法改正は「目に見えない国家プロジェクト」の側面もあり、余りの拙速で進めるべき事共でないのも事実。安倍政権も、総理在任中に必ず発議などとの強迫観念に縛られず、改正は次期、又はその次の内閣で実行されれば可、位の、一方で大らかな、もう一方で毅然とした姿勢で臨めば良いのではないか。

改憲への流れは、年毎に強まっているのは事実だし、又、後退は許されない。日経紙の、バランスに配慮した冷静な報道姿勢も、一応「〇」だろう。朝日や東京辺りは、果たしてこんな取り上げ方をするのか、疑問符がつく。趙 春花(通名・福島瑞穂)社民執行部が事ある毎に喚き騒ぐ「改憲の議論さえ認めない」変な思潮は、これから徐々に姿を消すだろうし、又、そうあるべきだ。今回画像は、岐阜東美濃・恵那市内にて見かけた、これから忙しくなる、中央西線・燃料輸送関連列車の様子。長野県方面への燃油送り込み途中で、山間の上り勾配に備え、電機 2機重連での先導となります。

 

 


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