Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

相模原施設襲撃事件に思う事

2016-07-27 13:46:45 | 社会・経済

我国の犯罪史上、誠に重大な事件が発生した。昨未明、神奈川県下の知的障害の方々が入る、入居施設にての大襲撃事件。犠牲19名、負傷20名以上を数え、戦後凶悪事件では最悪、戦前よりの近代を含めても、1938=昭和13年に30名が犠牲となった、津山事件に次ぐ悪い記録となった。まずは犠牲各位への弔意と、負傷被害各位へのお見舞いを表したい。

単独犯と言われる容疑者は、施設至近に住む元職員。教員志望で当初は人格面も好かった様なものの、当該施設勤務途中より、知的障害各位への差別的態度や、暴力的対応が目立つ様になり、今年初に自主退職した由。つまり、この施設にとっては不良退職者に該当した訳で、退職後も監視を続ける事はできなかったのか。又、国会議長宛てに殺害を仄めかす文書を託しに行った事もあるとかで、当該警察間の連絡と情報共有は取れていたものの、大麻使用などもあって「大勢に危害を及ぼす恐れあり」としたも、その後の対応がいかにも不十分。当該施設を退職直後に措置入院を命じられたものの、僅か数日で、たった一名の医師の診断で「問題なし」とされ退院してしまっていたと言う。行政面も油断と隙が多過ぎた事が、今回の凶行を抑えられなかった一因となった事は否めないだろう。

元職員の犯行とあって、建物の見付や、夜間の手薄な態勢など内部の様子を熟知した上での凶行で、警察出頭後もニヤニヤと挑発的な態度を見せるなど、如何にも利己的で一方的な動機の様だ。これらを踏まえて、我々が対応すべき所を見て参りたい。

①大変な所だろうが、こうした事件があったとしても、身心障害の方々向けの施設の運営を委縮させる事があってはならない。好んで障害を負って生まれる人間など、この世にはいない。必要最低限の支援は必要であり、当該施設にしても、防犯セキュリティ面で若干の不足はあったが、この事件の舞台となってしまった事は、ただただ不運だったと言う事だ。短期間での立て直しが困難は分るが、どうか関係各位はひるむ事なく、業務の再開へ向かって頂きたいし、全国の施設で似た不安があれば、極力解消への取り組みを望みたい。事件自体は大変不幸だったが、これで身心障各位向けの事業自体が後退してしまう事態だけは、絶対に避けなければならない。その為には、世論や行政の応援も必要だし、間違っても、施設事業側を悪戯に責める様な言動は慎むべきだろう。

②犯人の扱い。この殺戮が、断じて許される所業でないのは多くが認める所だろう。厳重な処分を求め、極刑を課すべきだ。だが、今の人の世は、米定日本国憲法によって、思想信条の自由が過分かつ無責任に認められてしまっている。あってはならない事だが、犯人を、言わばダーク・ヒーローとして崇める様な病的な猟奇マニアがいないとは言えない。現に、1997=平成9年に兵庫県下で生じた、二小学生惨殺事件の犯人は、この様な病的な連中により「黒い勇者」に押し上げられる事を許したと言う。又、この人物を活動家として、ある極左暴力組織がリクルートしようとしたとの話も聞いた。この極悪人を、この様な病的な地位に再び祭り上げる事は、絶対にあってはならないし、考えてはならない事だ。

③これが一番の問題だろう。犯人は、施設襲撃と住人に危害を加える意図を、以前から再三に亘り表明した末、実行した。健全な警戒心と危機感があれば、事前に犯行を阻止できた可能性が大きい。それを阻んだのは、最早死に体となったはずの「性善説の呪縛」ではないのか。刺青や薬物使用などの大きな人間的問題を抱え、又事前に犯行予告を繰り返し行っていたにも関わらず、警察や行政の対応は大甘な生ぬるいものだった。

2000=平成12年発生の埼玉・桶川ストーカー殺人事件より得た、凶行に及ぶ恐れある不審者への継続的監視が必要、との教訓が全く生かされていないではないか。薬物使用からの措置入院にしても、僅か数日で放免して後は無関心では、いかにも地域社会への責任が果たされていないではないか。欧米では常識の、不審者への継続監視の態勢を警察、自治体、住民が一体となって、早急に整備すべきだろう。古)いにしえ)は「ムラ」と言う共同体が存在し、不審者があれば、地域で監視し悪事を働けない様監視する仕組みがあった。それが戦後、(実は軽薄な)プライバシー尊重とか言う風潮によって、その様な共同体は解消してしまった。容疑者共は、こうした世の動向や変化にも敏感で、それに付け込んで凶行に走るのだ。それは多額の金品を狙う、特殊詐欺にしても同じ事だろう。戦前の我国の、好い知恵を再評価する姿勢も必要だろう。

それ以外でも、容疑者の裁判を担う弁護士が、所謂反日特亜、又はそれに近い人物が当たり、必要以上の減刑に走ったり、又裁判が、反日的政治闘争に利用される恐れもあったりと、諸問題は枚挙に暇がないけれども、今回は上記①~③の大きな問題を、特に強調しておきたく思う。今回画像は、長野県下の雪山と、JR中央西線の模様を前回とは別地点から。過日の冬場に撮影したものです。紹介中の、渡辺貞夫さんの今回楽曲は、冒頭の事件に斃れた方々への弔意をも込めて「グッド・フォー・オールナイト(Good for Allnight)」下記アドより視聴できます。

https://www.youtube.com/watch?v=DZy6dxoeSlE


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