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Xperia Z5 Compact SO-02Hの指紋認証機能は「若造」レベル【追記あり】

2016年01月11日 16時40分21秒 | Xperia Z5 Compact SO-02H

■Xperiaシリーズ初の指紋認証機能を搭載

 Xperiaとしては初めてとなる指紋認証機能がZ5シリーズには搭載されている。指紋センサーは側面の電源ボタンに内蔵されていて、触れるだけで読み取られる仕組みだ。指をスライドしてなぞる必要はない。認識速度に不満はなく、画面ロックがサッと解除される様子には快感すら覚える。
Xperia Z5 Compactの指紋認証セットアップ画面 Xperia Z5 Compactの指紋認証センサーは電源ボタンに内蔵


■Android6.0アップデートで生まれ変わったXperia Z5 Compactの指紋認証 【2016/5/22追記】

 2016/3/13に提供されたAndroid 6.0(Marshmallow)へのOSバージョンアップでXperia Z5 Compact SO-02Hの指紋認証機能が大きくブラッシュアップされたので追記しておきたい。このアップデートで指紋認証にかかる機能がGoogle純正のソフトウェアに置き換えられたのだという。
 日常の利用においては認証速度と精度が実感できるほどに向上した。また、バックアップの認証手段(予備の画面ロック解除方法)として、PINコードとパスワードに加えてパターンが利用できるようになり利便性が高まった。
予備の画面ロック解除方法に「パターン」が追加された 指紋ロック解除とパターンの同時設定が可能に

 本エントリーの文末に書いたとおり今後のソフトウェア更新等で認証精度や使い勝手が改善されたわけで、このアップデートを踏まえれば「若造」という評価は改める必要があると考えている。


 Xperia Z5 Compactの指紋認証機能に関する設定は、「設定」→「セキュリティ」メニューに配置されている。「指紋の使用目的」という項目があり「画面のロック解除」に利用するか否かを選択する。現時点で他の使用目的は表示されない。
 登録できる指紋は最大5つで。それぞれ「右手親指」「左手人差し指」などの名前をつけることができるので識別しやすい。現状5つで足りているのだが、10個くらい登録枠がほしいと感じるのは不安症なだけかもしれない。
「セキュリティ」の設定メニューに「指紋設定」 指紋登録は5個まで。現時点での機能は画面ロックのみ


 指紋の登録はガイドに従ってセンサーを繰り返しタッチして行い、20回ほどのタッチで完了する。操作自体はわかりづらくはないが手間はかかる。指を回すなどしてセンサーに当てる位置や角度を少しずつずらして指全体を登録していくのだが、日を変えるなどして異なる状態で同じ指を複数登録すれば認識率の向上が期待できそうだ。
「始めましょう」指紋登録の開始画面。センサーを繰り返し触れることで登録 登録した指紋に名前をつけることが可能


■バックアップの認証手段はPIN/パスワードのみ

 実用的でないと思われるのは、指紋認証のバックアップとして設定できるのがPINコードまたはパスワードに限られていて、パターンなどを設定することはできないことだ。セキュリティの強度が低いとされているパターンを併用を認めていないところを見ると、Xperiaにおいては指紋認証は厳格な認証手段という位置づけのようだ。指紋認証を手軽な認証手段として使えるようパターンなどが利用できるようになるとよいのだが。
指紋ロック機能を有効にしますか? [パターン]を指紋ロック解除と互換性がありません


 認識精度が高ければそうした仕様も許容できるが、結構な頻度で認証に失敗するというのが私のXperia Z5 Compactの現状だ。5回認証に失敗すると指紋機能がロックされてしまい、その都度パスワード入力によるロック解除を強いられるわけだ。認証成功時の快感も打ち消されてしてしまう。
 私が過去に使っていた富士通製のARROWS NX F-01F(2013年10月発売)での記憶と比べると明らかにXperia Z5 Compactの認識精度は低い。ARROWS NXでは9割以上の成功率だったと記憶しているがXperia Z5 Compactは感覚的に7割くらいだろうか。2003年7月発売のiモードケータイ F505iから指紋認証機能を洗練しつづけている富士通製端末と比較するのはあまりに格が違いすぎるとは思うのだが、残念な認識率だ。
画面ロックの解除画面 認証に5回失敗すると以降はパスワードかPINの入力が必要


■NFC/おサイフケータイロック設定には非対応。SONYなのに…

 Xperia Z5 Compactにおいて指紋認証機能が利用できる場面はもう一つあり、dアカウントやdマーケットでの決済時など、ドコモ関連サービスにかかる認証だ。現時点ですべてのサービスやアプリが対応しているわけではないのだが、dアカウントのID/パスワード、spモードパスワード、ネットワーク暗証番号の3つを代替することができるので将来的に利便性が高まるのは確かだ。
 「設定」→「ドコモのサービス/クラウド」→「dアカウント設定」の画面から生体認証の利用設定を行うことができる。
dアカウントに指紋認証が利用できる 「生体認証でログイン」が表示


 もう一つ、本ブログでくどくどと毎回取り上げる「NFC/おサイフケータイロック設定」であるが、せっかくXperia Z5 Compactに搭載されている指紋認証はNFC/おサイフケータイロック設定に対応していない。ロック設定時及び解除時ともパスワードの入力が必要だ。再び富士通のことを蒸し返すが、たとえば2005年6月に発売されたF901iSも指紋認証によるおサイフケータイロック(当時の名称は「ICカードロック」)に対応していた。フェリカネットワークスの母体企業であるソニーとしてこうした仕様の製品を世に出すことはどうなのかと疑問を呈したい。
NFC/おサイフケータイロックはパスワードのみ。指紋認証に対応していない 2005年6月に発売されたF901iS


■過度な期待は禁物。認識率向上と利用範囲の拡大に期待

 Xperiaシリーズ初搭載の指紋認証機能であり「それ相応の完成度」と感じている。指の状態や肌の乾燥具合などは人それぞれなので認識精度は人によって様々だろうし、机上など落ち着いた場面では連続して認証に成功することがほとんどなのだが、外出先などでは繰り返し失敗するスパイラルに陥りがちだ。それだけに認識率が低い印象ばかりが残ってしまう。認証に失敗した認識データをなんらかの形でフィードバックする機構を設けることは厳格な認証を追求する仕様からは難しいだろうか。
 あわせて、NFC/おサイフケータイロック設定を含めて指紋認証が利用できるシーンの拡大を強く求めたい。

 利用者には初搭載か否かは関係ないし、改善された新機種が発売されたとしてもすぐに買い換えられるわけでもない。すでに市場に出ている端末の生体認証機能と遜色のない性能に追いつくよう今後のソフトウェア更新等で認証精度や使い勝手が改善されていくことを期待したい。


【参考】
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