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新幹線でインターネット接続

 新幹線車内でのインターネット接続サービスが開始されて、2か月が経った。インターネットを検索すれば利用レポートは数多く公開されているが、今回Ubuntu9.04をインストールしたEeePC701SD-Xで利用してみたので、状況を記録しておく。接続までの一般的な手順については、JR東海の公式ページで確認いただきたい。

新幹線車内インターネットに接続したEeePC


 車内インターネット接続は、東海道新幹線の東京-新大阪間を走行するN700系車両のみのサービスで、無線LAN方式のみの対応であること、事前に事業者との契約が必要であることが前提条件である。N700系は、のぞみ号を中心に1日92本(2009/5/20時点)の列車に充当されており、東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪ののぞみ号停車駅相互の利用であれば、狙って乗るのもそれほど困難ではなくなってきた。

 利用前の準備として、無線LANサービス提供事業者との契約が必要だ。
 今回はNTTコミュニケーションズが提供するHOT SPOTサービスのうち、24時間500円で利用できる1DAY PASSPORTを利用した。事前の会員登録等の必要がないので、月1回程度ならこれで十分だろう。クレジットカードが手元にあれば携帯電話からも購入できる。 携帯サイト(http://www.id-retail.com/hot/)から購入手続きをすると、IDやパスワードが表示されたURLが書かれたメールが届くので画面メモに保存しておけば便利だ。

1DAY PASSPORTの購入サイト IDやパスワード等の確認画面


 N700系ののぞみ号に乗車し、さっそく、EeePC701SD-Xの電源を入れてみる。普通車すべての窓側の座席には足下に電源コンセントがあり無料で利用することが出来るのもうれしい。

名古屋駅に入線するN700系のぞみ号 普通車の窓側座席足下にある電源コンセント


 市街地を抜けたあたりで、無線LANのアクセスポイント一覧を表示させてみると、車内でサービスを提供する4事業者それぞれのSSIDが確認できた。上から、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、ソフトバンクテレコム、UQコミュニケーションズである。

車内インターネットサービスを提供する4事業者のAP


 HOT SPOTのSSID「0033」を選択して、前出のIDの表示画面で提供されたWEPキーを入力すると下のようなログイン画面が表示されるので、同じく提供されたIDとPasswordを入力する。

HOTSPOTエクスプレスエリアのログイン画面


 入力すると、専用のポータル画面が表示された。これで、インターネット接続は成功である。

HOTSPOTエクスプレスエリアのログイン画面


 Ubuntu9.04であっても、何の試行錯誤もトラブルもなく、様々なホームページが表示でき、特段の問題はない。
 通信速度に関しては、公式サイトによると、通信速度は新幹線一編成あたり最大約2Mbpsとのことであったが、いくつかの速度測定サイトで計測してみたところ、おおむね1Mbps前後といったところだった。現時点での利用者数はまだまだ少ないと見られるので、比較的条件は良い方なのだろう。

 難点があるとすれば、個人差はあるだろうが、テーブルに端末を置き背もたれに背中をつけた姿勢で画面を見つめると、EeePC701SD-Xの画面解像度では文字を読むのはやや厳しいことくらいだろうか。ひとまずは、表示フォントを一回り大きくすれば解決できる。

 メールやブックマークに登録されたサイトをチェックしたり、目的地の地図や乗り換えを確認するのも良いが、ぼんやり車窓の風景を眺めながら、目にとまったものについて検索するというような使い方も新幹線車内インターネットならではと言えるだろう。

車窓からの富士山

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