■Galaxy S7 edgeがAndroid 7.0 (Nougat)にアップデート
Galaxy S7 edge SC-02Hに2017/3/16からAndroid 7.0へのOSアップデートの提供が開始された。ソフトウェア更新としては2017/1/5以来で発売からの通算で3回目となる。ドコモからGalaxy S7 edge SC-02Hがバージョンアップ予定製品として告知された2016/11/4からは4か月あまり経っているが、海外版のGalaxy S7 edgeでもAndroid 7.0の提供は2月上旬頃だったことを鑑みれば十分に満足のいくタイミングだと思う。
更新ファイルは1,743.18MBあり、1GB=1000MBで計算すれば約1.74GB。サイズが大きいからか、アップデートはモバイルネットワークでダウンロードできずWi-Fi接続が必須だ。親切なのかお節介なのか微妙な配慮である。
自宅のWi-Fi環境に繋ぐと10分弱でダウンロードが終わり、いよいよインストールの準備が整った。新しいモノ好きとしては、当然に「今すぐインストール」を選択する。
ドコモのホームページにはOSバージョンアップの内容が紹介されているのだが、端末の「新着情報」欄では「端末安定性の改善およびバグのフィックス」「新機能または改善型機能の追加」「パフォーマンスの向上」と前回同様の中身のない文言が並んでいるのは少し残念なところだ。
アップデートのインストールは25分ほどで無事に完了した。
この時点で感じられる変化は通知エリアのフォントが縦長になり、「LTE」のステータス表示が「4G+」に変わったことくらいだろうか。
■ディスプレイ解像度の設定値がFHDに変化
メニューを開いて気づいたのが設定メニューがカテゴリごとに大きく整理されたことだ。機能アイコン自体も背景が無くなってフラットな印象がより強くなった。Galaxy S7 edgeのディスプレイは縦2560×横1440ピクセルのWQHD解像度を誇るが、今回のアップデート後はFullHDの1920×1080ピクセルが既定値となっている。数値では相当に粗くなっていることになるが、見た目もバッテリーの消費の抑制具合も体感できないというのが正直な感想である。5.5インチの画面サイズであっても解像度はFullHDで十分と言うことだろうか。
こうした省電力に振った機能の一方で、ゲームやサウンドそれに映像などの品質を高める「パフォーマンスモード」と銘打った設定も用意されているのにはニヤリとしてしまう。
■Always On Displayが更なる機能向上
このほかの変更点としては、有機ELディスプレイの特性を生かしてスリープ状態で時計やカレンダーを常時表示するAlways On Display機能で表示できる通知アイコンの種類が増えたことに注目したい。これまでのAlways On Displayでは不在着信とSMSの通知に限られていたが、アップデート後は通知エリアのアイコンがすべて表示され、LINEやドコモメールの着信もスリープを解除しなくても確認できるようになった。フィーチャーフォンのサブディスプレイに似た感覚で一層便利になった。
この通知アイコンにはダブルタップすると当該機能を直接起動できる仕掛けもあるのだが、画面ロックの解除画面を経由する必要があるのはもどかしいところ。ロック解除なしに通知の内容だけでも確認できると良いのだが。
最後に、恒例によりアップデート前後のビルド番号等を比較しておく。
まず、Androidバージョンが6.0.1から7.0になった。もっとも2017/3/22時点では最新バージョンのAndroidは7.1.1で、すでに7.1.2のベータ版がリリースされている状況である。今回以降にもOSアップデートが提供されていくのか気になる。
ビルド番号を確認すると、MMB29M.SC02HOMU1APL2からNRD90M.SC02HOMU1BQC4に更新され、カーネルバージョンに含まれる日付は2016/12/15から2017/3/6に進んでいる。
また、Androidセキュリティパッチレベルは、2016年12月1日から2016年3月1日に更新された。
Galaxy S7 edge SC-02Hの発売日は2016/5/19で、発売日に購入した私の使用歴も10か月目に入っている。
もともとマルチウィンドウ機能を搭載しているGalaxyシリーズにあってはAndroid 7.0のアップデートは大した変化がないと高をくくっていたのだが、Always On Displayの通知アイコン表示は日常の使い勝手を大きく向上させてくれるし、あちこちの機能に改善が施されていて端末全体がリフレッシュされたようだ。
かなり満足度の高いソフトウェア更新だと感じている。
【参考】