故障発生時点で私がELUGA Xに登録していた電子マネーは、iDとモバイルSuica、それにモバイルWAONの3つ。端末を紛失したわけではないので不正に使用される危険性はないが、チャージした残額は取り戻したいし修理後の端末でも引き続き利用したい。
今回、前出3種の電子マネーについて残高を移行し再発行の手続きを行ったのでその過程を記録しておく。どなたかの参考になれば幸いだ。ただし、故障ではなく紛失や盗難などの場合は警察への届けなどの手続きが別途必要と思われるのでご留意願いたい。
まず、iDについて見ていこう。iDにDCMXカードを登録してメインの決済手段として利用しているのだが、故障判定のためにELUGA Xを持ち込んだドコモショップで引き続きiDを利用するための手続きを相談したところ、すぐにiDの再発行依頼を発行してもらえた。DCMXセンターやDCMXゴールドデスクでも再発行依頼の手続きはできる。とはいうものの再発行依頼の段階であり、実際に再発行が出来るのはメールの受信後となる。
再発行依頼からきっかり1週間後、登録してあるspモードのメールアドレスに「再発行完了通知」が届き、改めてiDアプリからクレジットカード情報を登録することで再びiDが利用可能になった。ただし、iDの会員番号が変更になっているようなのでキャンペーンの期間中などに再発行を行うとキャンペーン応募にかかる利用実績の引き継ぎができないかもしれない。
次にモバイルSuicaだ。再発行に手数料500円が必要だが、定期券はすぐに復活できるし電子マネーの残高も翌朝には戻るスピーディーな対応。修理完了までメインの決済手段として利用していた。
モバイルSuicaコールセンターまたはWebサイトから再発行登録の手続きを行うと、以前の端末のモバイルSuicaが即時使用停止になる。
次に、新しい端末でモバイルSuicaアプリを起動し「再発行や機種変更」の方を選択して、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力する。ここまでの操作は機種変更時と同じだが、クレジットカード情報の再登録画面で「再発行に際しては…」で注意書きが始まり、再発行プロセスに入っていることが確認できる。
次のステップで実際に再発行処理が行われ、手数料500円も徴収される。定期券はすぐに利用可能になるようだが、SF(電子マネー)の残額を戻すには翌朝5時以降に再度ログインして操作が必要になる。
試しにアプリを再度起動してみたところ、モバイルSuica定期券は利用していないので確認できないが、たしかに残額が0円と表示されていて移行は完了していない。
翌朝、改めてモバイルSuicaアプリを起動してログインすると、SF(電子マネー)移行画面が表示され、無事残額が返ってきた。利用履歴を見ると「紛再」と表示されているが残額は減っていない。再発行手数料は電子マネーからではなくクレジットカードから別途決済されたようだ。
最後にモバイルWAONだ。
モバイルWAONの再発行手続きは「WAONを紛失・盗難・破損したときは」に分類され、イオンクレジットサービスコールセンターが窓口になる。再発行といっても、新しくモバイルWAONの利用登録を行った上で旧WAON番号を紐付けて残額を戻すというやり方だ。
修理完了後の端末でモバイルWAONアプリを起動し、お客様メニューから「モバイルWAON再発行」→「モバイルWAON再発行申請」をタップする。
コールセンターに電話すると本人確認の上で、旧WAON番号を教えてもらえるのでこれを入力する。ただ、コールセンターとのやりとりでモバイルWAONアプリに入力作業を行うので、次に利用する端末(修理完了品を含む)にアプリをインストールし起動できる状態にしてから電話をかけた方がよい。
再発行申請から10日後に、残額を移行する「再発行反映」の操作を行うことができるとのことだが、反映を行っていない状態でも新規にWAONチャージを行い決済することは可能。
【2013/5/27 追記】
再発行申請からちょうど10日後。
「再発行反映」をタップすると、センターにWAON残高とWAONポイントの預かりが存在し、ダウンロードできる旨の表示に変わった。これで、旧WAONのWAON残高とWAONポイントが新しいWAONに紐付けされて返ってくる。利用履歴で確認したところ、たしかに「WAON再発行」の文字が確認できた。WAONについては、再発行手数料等は発生しない。
おサイフケータイの電子マネー再発行手続きの第一の関門は、「修理になるか」それとも「全損や紛失・盗難で端末が入れ替わるのか」を確定させる必要があることだ。修理であればデータやインストールしたアプリがそのまま残り、修理完了後にそのまま利用できる可能性があることから、全損であるか否かが未確定の状態での再発行はできないとモバイルWAONの手続きを問い合わせたコールセンターでは説明を受け、実際のモバイルWAONの再発行申請は修理完了後にずれ込んでしまった。
今回の場合、ドコモショップの受付担当者からは結果として基板交換になる可能性が高いものの、店頭での診断ではあくまで画面表示部およびタッチパネルの損傷であり「全損ではなく修理可能」という判定になるとの説明を受けた。その意味では「ケータイ補償お届けサービス」では端末自体がリフレッシュ品と交換されるので、こうしたタイムラグが少ないこともメリットの1つだ。
会員証等店頭での手続きが必要なものは一部未処理だが、ELUGA Xの修理完了とともに電子マネー生活がようやく復活した。やっぱり、便利だな、これ。
【参考】
- ELUGA Xの修理が完了。主要部品が交換される。 (2013/5/18)
- ELUGA Xのディスプレイを割ってしまった (2013/5/10)
- おサイフケータイ各サービスの機種変更時に必要な手続き(2013年2月) (2013/2/12)