発毛を促すには、まず毛がどのように伸びてくるのか、またそのサイクルについて知りましょう。皮膚の表面から見えている毛を「毛幹」といい、皮膚の表面から下に隠れている部分は「毛根」と呼ばれています。「毛球」は毛根部のいちばん下の膨らんだ部分で、この先端部分の毛乳頭が、毛細血管から栄養を取り込み、毛を成長させるところです。ですから、この毛乳頭が発毛にはとても大切です。特に、毛乳頭にある毛母細胞は、発毛や毛の成長に深く関係しています。この毛母細胞があるうちは、いくら毛を抜いてもそこからまた次々と毛が生えてきます。この毛母細胞を殺さないことや育てることが発毛にはとても重要です。
発毛のサイクルは、毛周期と言われます。人の毛は体中にあり、生えている部分によって毛周期が異なります。髪の毛の毛周期は5〜10年と言われ、髪の毛の伸びる人が早い人は毛周期が短く、伸びるのが遅い人は毛周期も長いと言われています。髪の毛の本数は、個人によって、多かったり少なかったりします。しかし、全体として常に一定の数が保たれています。
発毛は毛周期と密接に関わっていますが、毛周期には「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間があります。毛母細胞が分裂を始めると、毛球ができます。すると、皮膚の下で新しい毛が伸び始めます。毛母細胞がより活発に分裂を始め、新しい毛は毛細血管から栄養を吸収し、ぐんぐん伸び始めます。その毛が皮膚の上に出てきますが、ここまでを「成長期」と言います。
発毛のサイクルの「成長期」のなかで、さらに毛が伸びる時期を「後期成長期」と呼びます。この時、毛根の深さはいちばん深くなり、発毛を実感する時期となります。しかしやがて、毛は「後退期」と呼ばれる時期に入り、毛母細胞の分裂がだんだん衰えていきます。毛孔も委縮し、毛の成長が止まり、抜け落ちます。毛が抜け落ちる時、毛乳頭と毛の結合が縮み、毛母細胞は毛球部に残り、毛根が押し上げられます。
発毛は次に「休止期」に入ります。この時期には、毛乳頭が毛から離れているので、毛は栄養分を吸収できません。毛は毛孔のなかで浮き上がっているので、簡単に抜け落ちます。抜け落ちたあと毛母細胞は、次の分裂まで休みます。このサイクルを知ると、皮膚の表面に現れている髪だけではなく、その皮膚の下の毛母細胞や、その成長期、休止期が大切だということがわかるでしょう。










