昭和7年「俳句春秋」を大阪で創刊。当結社の理念、自然讃仰・人生味到・郷土敬愛の三是を踏まえ80数年歩んで来た歴史をもつ。

現在の主幹は藤田一泉。三是を踏まえて、俳句の向上は元より人間形成への努力を勧め、懇切・適格な講評は大好評である。

俳句春秋社・1月本句会開催す

2017-02-13 21:59:41 | 日記

                  1月本句会々報  

    日時  平成29年1月8日 13時
     会場  大阪府社会福祉会館
   出席者 26名 (欠席出句2名)
   兼題  「当季雑詠」
 
句会に先立ち主幹藤田一泉から年頭挨拶があり、俳句春秋社をより広く知って貰う様広報や外部
 投句奨励も行う旨の話がありました。
 披講後、主幹の特選句発表と染筆短冊が各出句者に贈呈されました。続いて恒例の染筆交換会を
 行い、記念写真撮影にて終了しました。
 懇親会は会場を興隆園に移し、木村良昭副主幹の音頭で乾杯。和やかな内に初本句会を完了しました。

               当日作品   

  祝箸墨濃く嬰の名ありぬ      炎弥子  一村の闇引き裂きて除夜の鐘    ただし   
  笑ひ初め泣き初め済ませ児の眠る  良昭   凍て極め岩稜更に角を立つ     つよし
  鍬始め生駒くつきり晴れ渡り    由美子  犀星も鏡花も食みし蕪鮨      青甫
  歩くこと課して守れず寒に入る   落実   なにもかも意味あるごとく御慶かな 允窓
  句会日に四つ〇付く初暦      たけし  鶏旦や春秋表紙の鋭き眼      稔
  瀬戸内の島響き合ふ除夜の鐘    直文   初鏡忘じてゐたり吾の齢      美代子          蕪むく厨や今年始まりぬ      涼月    旅籠屋も二見ケ浦の初景色     忠芳
  百日子を回し抱きする初座敷    史峡   注連飾る風水といふ軽きもの    三郎   
  初風呂の湯気ほのぼのと歳重ね   佳代子  初刷りやずしりと未来指向載せ   冬翠
  ぬくもりの茶筅よろしき初茶の湯  宵風   深更の厨に寒九の水を酌む     正助           真新し茶筅よろしき初茶の湯    好郎
  年酒とて妻にちよつぴりする御酌  正石 *上欄の初本句会(空色)をクリックで動画出ます
  息太く吸ひ太く吐き弓始      一泉      
  年一度子と酌み交わす年始酒    健
  恵方より良き風とらへ風見鶏    いく二
             
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