■花冠俳句フェスティバル2011in大阪
□11月26日近江長浜吟行、
□11月27日大阪俳句大会開催
【花冠フェス最優秀4句】
第1回句会(長浜・豊公園)
★雪吊の天の青さに絞られる/小西宏
表現に無駄がなくイメージが鮮明である。琵琶湖畔の長浜豊(ほう)公園の松にかけられた雪吊り。雪吊りの縄が青空の中に、先端で括り絞られている。「天の青さ」が、堂々として、雪吊りの凛とした様子がよく見える。(高橋正子)
第2回句会(ホテル「プリムローズ大阪」客室)
★快晴が包みし冬の奥琵琶湖/多田有花
広い琵琶湖の奥である湖北は、その日快晴であった。時雨の多い湖北が快晴に包まれることは希かもしれない。「奥」という方言と、「包む」という表現がよく呼応して、湖北の感じがよく出ている。(高橋正子)
第3回句会(ホテル「プリムローズ大阪」会議室)
★冬晴れて視線を高く天守へと/藤田洋子
大阪城の吟行での作。大阪城は、巨大な石垣とそびえる
天守に目が注がれる。足元よりも、視線は冬晴れの空へ、天守へと自然に向けられる。いわゆる切れのない「一句一章」の句のよさがあって、すっきりと、素直な感覚でよくまとめられている。(高橋正子)
★句会へと急ぐ車窓に冬の虹/小西宏
照り曇り、どきに時雨がぱらつくような天気に、つかの間現れた虹。句会へ急ぐ車窓に見た虹に、時雨模様の時の経過と、作者のなにがしかの思いが読める。(高橋正子)
【選者詠】
○高橋信之
新横浜
★明日へ旅立ちの冬天ひろびろ青し
琵琶湖
★鴨浮かべ湖の平らに旅人よ
大阪城
★晴れの日は栴檀の実の明らかに
○高橋正子
新幹線
★トンネルを抜けて手帖に差す冬日
琵琶湖
★平らかな湖水に向きて冬はじめ
大阪城天守
★冬がすみ生駒の山の青透かし
□11月26日近江長浜吟行、
□11月27日大阪俳句大会開催
【花冠フェス最優秀4句】
第1回句会(長浜・豊公園)
★雪吊の天の青さに絞られる/小西宏
表現に無駄がなくイメージが鮮明である。琵琶湖畔の長浜豊(ほう)公園の松にかけられた雪吊り。雪吊りの縄が青空の中に、先端で括り絞られている。「天の青さ」が、堂々として、雪吊りの凛とした様子がよく見える。(高橋正子)
第2回句会(ホテル「プリムローズ大阪」客室)
★快晴が包みし冬の奥琵琶湖/多田有花
広い琵琶湖の奥である湖北は、その日快晴であった。時雨の多い湖北が快晴に包まれることは希かもしれない。「奥」という方言と、「包む」という表現がよく呼応して、湖北の感じがよく出ている。(高橋正子)
第3回句会(ホテル「プリムローズ大阪」会議室)
★冬晴れて視線を高く天守へと/藤田洋子
大阪城の吟行での作。大阪城は、巨大な石垣とそびえる
天守に目が注がれる。足元よりも、視線は冬晴れの空へ、天守へと自然に向けられる。いわゆる切れのない「一句一章」の句のよさがあって、すっきりと、素直な感覚でよくまとめられている。(高橋正子)
★句会へと急ぐ車窓に冬の虹/小西宏
照り曇り、どきに時雨がぱらつくような天気に、つかの間現れた虹。句会へ急ぐ車窓に見た虹に、時雨模様の時の経過と、作者のなにがしかの思いが読める。(高橋正子)
【選者詠】
○高橋信之
新横浜
★明日へ旅立ちの冬天ひろびろ青し
琵琶湖
★鴨浮かべ湖の平らに旅人よ
大阪城
★晴れの日は栴檀の実の明らかに
○高橋正子
新幹線
★トンネルを抜けて手帖に差す冬日
琵琶湖
★平らかな湖水に向きて冬はじめ
大阪城天守
★冬がすみ生駒の山の青透かし