ためらはす地に座す少女蛇は木に 庄子紀子
一読、「創世記」をふと思った。上五中七までは、現代的な景なのだが、「蛇は木に」と結ばれると、全く別の想念が浮かび上がってくる。少女は、いつか羞恥心というものを知るようになるのではないか、ということだ。蛇にそそのかされて、智恵の樹の果実を食べたイブのように・・・。「滝」7月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
一読、「創世記」をふと思った。上五中七までは、現代的な景なのだが、「蛇は木に」と結ばれると、全く別の想念が浮かび上がってくる。少女は、いつか羞恥心というものを知るようになるのではないか、ということだ。蛇にそそのかされて、智恵の樹の果実を食べたイブのように・・・。「滝」7月号〈滝集〉より抄出。(Midori)