宮崎県延岡市の友内川に架かる小さな橋です。
集落から水田へ渡る生活道路の一部で、車が橋の上ですれ違えないほど狭い橋です。
コンクリート製の親柱が立っており、「友内橋」「昭和六年架」の銘板が付いています。
戦前は田舎でこの規模の橋であれば木造にするのが一般的だったので、
この橋がコンクリート製であるのは異例です。
橋のたもとから側面を見ると、橋脚も橋桁も共にコンクリート製です。
・・・が、写真手前側が沈下して傾いてます!
長い年月のうちに基礎の地盤がゆるんで不等沈下してしまったのでしょう。
この一帯は昔は湿地帯だったので無理もありません。
また、堤防や排水機場が整備されていなかった昔は大雨の度に冠水していた様です。
橋台はひび割れ、橋脚は沈下し傾き、コンクリと鉄骨で補強してあります。
桁はねじれています。ですが、上部は舗装を盛り足してフラットな路面を確保してあります。
この橋もいつかは解体・架け替えされてしまうのでしょうか。
豊島区長崎、都道420号線沿いにあったビルです。写真の左側にちょっと行くと西武池袋線の踏切があります。
(2006.4.30)
三つの看板には上からそれぞれ「東京パン本社」「欧風パン 学校給食パン」「レギーナ」
シャッターが降りたままの一階部分は、元は「レギーナ」という名前のパンの小売り店鋪だったようです。
二階以上は「東京パン」の事務所だったのでしょうか?
このビルの右奥に工場建築があり、屋根にやはり「東京パン」の看板が掲げてありました。
「東京パン」で現在検索してみても、有用な情報は全くヒットしません。
どうやら会社が無くなってしまっているようです。
さて、ビルそのものは高度経済成長期に建てられた当時の雰囲気をそのまま残しており、なかなか味がありました。
一階と二階の赤いテント地の庇、特に二階のそれはカタチが古くさくて最高(笑)
壁面を引き締める深緑色のタイル。これがまた、時代を感じさせます。
この写真を撮るずっと前から空き家になっているようでしたが、その後ほどなく解体されました。
敷地が都道420号線の拡幅用地に掛かっていたのです。
このビルはなくなりましたが、並びの他の建物がまだ立ち退いていないので、未だ道路の拡幅はなされていません。
西武池袋線との交差をどうするかの絡みもあり、ここの拡幅はあと20年はかかる事でしょう(笑)
豊島区長崎の都道420号線沿いにある元・書店。
木造モルタル造のありふれた建物です。
(2006.4.30)
書店は廃業してだいぶ経っているようで、店の前には鉢植えがいっぱい置いてありました。
二階はまだオーナーがお住まいなんでしょうか。
グーグルマップを確認したら、まだこの建物が写っています。
gooマップの航空写真(昭和22年)にこの建物らしいものが写っているので、戦前の建築である可能性が高いです。