老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

日時計から~  虱 ~ 渡り鳥こわい~

2016-12-03 09:44:38 | 俳句
       

小高い丘の上にある公園。
志度湾を見渡せる。
反対側を少し下がってゆくと、小豆島、男木、女木の島も一望することができる、素晴らしい場所である。

          

展望台の手すりに鳩がとまっている。
鳩は日時計の軸になっている。
お日さまが動くと鳩の影が展望塔の広場に書いてある時間にそって変わってゆく。

          

この時刻は午后3時半くらいであった。
曇り空が急に晴れて、鳩の影が浮かんできた。



昨日のテレビの面白かったこと2、3。
シェークスピア の肖像画を観ていて、彼の左の耳に ピアスがはめ込まれていた。
今まで気がつかなかった。

貴族や英雄、時の貴夫人の肖像画は、みんな鬘であること。
その鬘を外せば、頭はつるつるに剃られていて丸坊主であるそうな。
虱がわいて、そのために鬘であったこと。
私は、世の中のことを何も知らないで齢を重ねてきたのか。
音楽室に飾られていた楽聖達、も虱に悩まされていたのかと思うとなぜかお気の毒だ。
そう思いつつ、名曲を聴くと楽しくもなる。
ベートーベンの髪を振りみだした肖像画も鬘か?




     ☆     蚤虱馬の尿する枕元    芭蕉

     ☆     夏衣いまだ虱をとり尽くさず    芭蕉

     ☆     ふくれ虱腹ごなしかや木にのぼる    一茶

     ☆     虱蠅にあなどられつつけふも暮れ    一茶 


よく考えれば、芭蕉も一茶も、蚤虱、蠅、蚊に悩まされたに違いない。
山頭火の日記を読んでいると、いたるところの木賃宿や遍路宿で虱を取っている事を書きつらねている。


現代は良い薬もあるし、衛生面でも、これらの虫は退治ができる。   が
恐い伝染病やウイルスによる病気が増えている。
いつの時代も大なり小なり悩みは同じなのか。

今日も 北海道の湖で白鳥が一羽死んでいたそうだ。
鳥インフルエンザの陽性反応が出たそうである。
目が離せない、困ったことである。   




コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 心の師の句 つるうめもどき | トップ | 師走   または 春待月 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿