老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

青葉木菟  を見に

2017-06-14 08:46:10 | 俳句
     

野鳥の会の 川俣さんから 栗林公園に青葉木菟が来ていると教えて下さった。

青葉木菟の声には子供の頃から親しんでいる。
が、一度も見たことは無かった。
ホー ホー ホホー とさびしい声で鳴く。
子供の頃、近くの鎮守の森で鳴いていたのだと思う。
戸に出ると、はるかを灯を点けてた夜汽車が走っているのが見える。
川に架かる鉄橋を渡る時、必ず汽笛を鳴らす。
母がいて、木菟が鳴いて 汽車の汽笛と鉄橋を渡る音、、、別世界があるようなそんな気持ち 郷愁を感ずるよりもっとそれ以上の感情が今でも沸き起こる。

       

梟は 森の哲学者 といわれている。
青葉木菟も フクロウ科の夏鳥。東アジアに分布をしていて、日本へは青葉の頃に渡来をして来る。
都会の神社などの、木立にも棲息をする。
昼は梢で眠ているが、夜になると ホッホー ホッホー と物悲しい声で鳴く。
子育ての最中であるらしく、木の枝に止まったきり動こうとしない。
哲学者の仲間入りをしているようにも見える。

    

良く訪れる公園に 栴檀の木が、公園の中央の一番、人の通りが激しい場所にあることには気が付かなかった。
およそ、大名庭園に似つかわしく無いような場所である。
大きな栴檀の木が公園の入り口から、右にとる径にあって、今年も綺麗な花を涼やかに咲かせていたのは見た。

青葉木菟にとっては、同じ栴檀の木でもこの場所この木が愛着もあり子育てをするのに適しているのだろう。

        

次から次と見物の人が集まってくる。
知らない人は「何をしているんです」と 声をかけて通り過ぎる。

カメラマンが小さな声で「おおーい 目を開けてくれよ、こっち向いてくれよ」などと言っている。

私が 青葉木菟 を、写真に撮ることができたのは じーと と動かないでいてくれたから。
有難う、木菟さん、知らせてくださった川俣さん。

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