老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

平和 は いいな~

2016-12-05 11:01:11 | 俳句
      ☆    大和よりヨモツヒラサカスミレサク    川崎展宏

      

サンポートへ散策に行った。
ちょうど護衛艦「くらま」が最後の航海で日本一周をしていて、サンポートに寄港中であった。
大きい船でカメラに収まりきらない。
ある程度の距離を置いてやっと船の全体を撮ることができた。
午后からは、艦内の見学ができるとのことで、見学者が十重二重に列をつくり並んでいる。
待ち時間も風も無く冬晴れのお天気だったから良かったのではないか。

        

小豆島からのヘェリーが入港をしてくる。
だいぶ、距離があるのだけれど比べるとずいぶんと大きさが違う。

ふと思い出した。
小、中、高校と一緒だった T君 が 名前は忘れたが 護衛艦の艦長をしていたことがあった。幼なじみのT君の制服姿の写真をみたことがある。なんだか凛々しく、T君でないようだったことを。


誰かが、ハーモニカで「海ゆかば」を吹いている。
哀調をおびたハーモニカの音色が心に沁み込んできた。

展宏さんの句は
あの 「戦艦大和」がアメリカ軍の攻撃を受けて沈んでゆく。
戦艦から 電報が発信されていたとしたらの句である。
黄泉平坂を降ってゆくと、青い青い海の底には すみれの花が咲いている。
お母さん、さようなら、すみれの咲いている国へまいります。
どうしても母の立場になってこの句を鑑賞をすることになる。

悲しい!戦争は絶対に反対だ。誰しもそう考えているけれど、いつも世界のどこかでは戦が続いている。 

         

港の薔薇園には冬の薔薇が満開である。
平和である。

     🚁    出逢と別れ背中合わせや冬の薔薇

     ⚓    冬凪や陽炎ふてゐる喫水線

     ⛅    冬麗や一直線に飛行雲

     ⚓     冬茜誰が吹きをるハーモニカ 

     🌈     乾パンの缶詰を買ふ十二月


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