老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

毎日が日曜日

2015-08-23 15:30:17 | 俳句
 二階の窓に海からの風が吹いてくる。
一年を通して、風の一番いい時期だ。風にも良し悪しがあるのだ。
今日の海の色は、青 蒼 碧 藍 、、空色だ。
海の色と、空の色が同じだ。
未だ、天高き、真の澄みきった、秋の あお空では無い。あまりにも、美しい、あお空になると、窓からの 風 を味わうどころでは無い。冷たい風になる。
今日は爽やかな風日和である。

    🌰   さわやかな日曜ラジオののど自慢   
       
 本を整理していて、「俳句と山野草」なる、平成6年に発行された、絵と俳句と文章の本を見つけた。
21年前の本だ。
整理がてら、パラパラとめっくていると、私の句も載っているではないか。
よくも、紐でくくられて、古本回収に出されていなかったこと。



   ゆきもちそう

サトイモ科の多年草。暖地の林の中に生える。初夏、紫褐色の仏炎苞に包まれた内穂苞序を付け、花序の上端が、白色の柔らかい球状となる。
天南星属 独特のグロテスクな花蓉ではあるが、妖しくも美しい花である。
別名 歓喜草

    🌰  生かされて写経重ねるゆきもちそう    

    🌰  ゆきもちそう清水湧き出て小滝なす    

    

     たむら草

キク科の多年草で、山野の草地に咲く。花も葉も薊に似ている。葉は切れこんでいるが、棘がなく柔らかい。淡い紅紫色の頭状花を咲かす。
別名 玉箒、山箒。


     ☆   山に来て穂田を見下ろす田村草   森澄雄

 
     🌰    田村草関址をぬらすとほり雨  



    ひおうぎ(射干)

山野に自生する多年草。
夏の日ざしの中に咲く強い色彩の花と正しい形の葉に品格がある。観賞用としても植えられている。
種子はぬばたまと呼ばれ、枕詞「ぬばたまの」の語源とも言われる。


     ☆   射干も一期一会の花たらむ   石田波郷


     🌰    射干や御所とは名のみ阿波の奥   




      熊谷草

ラン科の多年草。
見てのとうりの花。
花は、淡い黄緑色に紫の斑点のある細長い花弁を左右に広げ、大きな袋状で白に紅紫の網目模様のある唇弁を下方に垂らす。この唇弁の形が、一の谷の合戦で平敦盛を打ち取った熊谷次郎直実の背負った母衣に似ているとして、この名となった。
この花の句を詠みに、昨年は2回ほど、大窪寺の裏山に行った。今年も行ったが、花を見ることは出来なかった。

     ☆   熊谷草むかしの修羅を母衣に溜め   河野多希女 

     🐢    熊谷草杖借りて来し森の奥    

     🐢    ゆらゆらと木洩れ日ありぬ熊谷草   

20年前の私は頑張っているたようだ。








コメント
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