なめ猫

kyouiku&entame

バックラッシュに危機感をもつ朝日新聞・フェミニスト

2005年06月11日 | Weblog
昨日、東京で最後の内閣府主催の男女共同参画基本計画改定の公聴会が午前・午後の2部にわたって行われた。この公聴会に参加した方からいかに公聴会が仕組まれたできレースであったか報告をいただいている。大阪・福岡と同じように定塚という女性官僚が司会を務めたようだが、意図的に推進派ばかりを選んでいたのは間違いないようだ。

詳しくはフェミナチを監視する掲示板をご覧いただきたいが、今朝の朝日新聞社説がまたまたアフォな社説を載せていた。

以下、紹介したい。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++
男女共同参画 向かい風にひるまずに

〔途中省略〕
 
 進展の遅い男女共同参画に、このところ向かい風が吹いている。「ジェンダーフリー」というあいまいな言葉が混乱の要因の一つになっているようだ。

 性別で生き方に枠をはめるのではなく、一人ひとりの個性や能力を発揮できるよう制度や慣習を改めていく。そんな意図がこの言葉には込められている。

 理念は男女共同参画社会に沿うものだ。けれども言葉の解釈が人によって違うために、誤解や曲解を招いている。

 中山文科相は「ジェンダーフリー教育だとか過激な性教育とかがはびこっている」と語った。自民党の安倍晋三幹事長代理は、カンボジアで大量虐殺を引き起こしたポル・ポトになぞらえて、ジェンダーフリーを「家族の破壊だ」と批判し、こうした考えの背景には男女共同参画社会基本法がある、と述べた。

 いきすぎたジェンダーフリーはともかく、男女共同参画そのものまで否定するのは、的はずれというほかない。

 基本法が成立したのを受けて、46都道府県が独自の条例を制定した。国民の意識も着実に変わり、いまや「男は仕事、女は家事・育児」という役割分担に反対する人が多数派になっている。

 男女が平等に活動できる社会を目標に、格差を埋める努力を重ねた北欧諸国は経済でも高い競争力を持っている。

 日本に足りないのは変革への歯車を回す力強い意志だ。科学技術の分野だけでなく、女性国会議員の割合も、官庁や企業の女性管理職の割合も、恥ずかしいほど低いままである。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

>進展の遅い男女共同参画に、このところ向かい風が吹いている>というのは彼らの用語で言うところの“バックラッシュ”が起こっているということを意味する。

社説子は中山文科相や安倍幹事長代理の発言を取り上げて、的外れな批判といっているが、基本法制定に関わった大沢真理氏自身が『男女共同参画社会をつくる』(NHKブックス)で男女共同参画社会ビジョンにジェンダーからの解放を盛り込んだといっているではないか。

++++++++++++++
1996年6月11日の男女共同参画審議会第17回総会では答申の「性別(ジェンダー)に縛られず」という箇所の草案について、それぞれの基本的考え方の相違を付してAからC3つの修正案が用意されたが、各案の「基本的考え方の相違」は、つぎのように整理されていた。

A案:男女の特性(男らしさ・女らしさ)を前提とせずに男女平等の実現を目指す立場  ※「ジェンダー」からの解放(ジェンダーフリー)を志向する方向性を表現する案

B案:男女の特性を是認した上で、男女平等の実現を目指す立場。 

C案:生物学的機能に差があるのだから社会的役割に違いがあることは当然であり、それは差別ではないとする立場です
 

※これは、「ジェンダー」の意味するところが必ずしも社会に定着していない段階では、問題の所在を、性別に基づく固定的な意識、慣習、慣行に限定し「ジェンダー」という用語を使わずに表現する案

第17回総会は以上の議題整理にもとづいて審議した結果、ジェンダーからの解放を志向するA案を採用することとした。そしてA案がさらに修文された結果、答申の「性別(ジェンダー)に縛られず」の箇所となったのである。
++++++++++++++

ジェンダーからの解放=ジェンダーフリーという用語が地方自治体レベルで急速に浸透していくのはこれによってである。今更、誤解だとか行き過ぎたジェンダーフリーと男女共同参画は違うと弁解したところで、法案自体の思想がジェンダーフリーに基づいているのだから通用しない。

朝日新聞は歴史認識などで気に食わない中山大臣や安倍さんをスケープゴートにして男女平等に水を差す自民党タカ派というレッテルを貼り、内閣府の基本計画改定をさらに個人主義路線、結果平等路線に向けようと後押ししていることは見え見えだ。4月に発足した自民党の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査PT」に脅威を感じていることも窺える。

さて、いろいろ検索していたら偶然ハケーンしたが、大阪府豊中市の男女共同参画センター「すてっぷ」の館長をクビになって訴訟を起こしている三井マリ子の裁判を支援しているブログ館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会(略称:ファイトバックの会)に昨日の東京公聴会の報告があった。報告しているのは千葉県船橋市の女性市議だw

ヘンなコメントがまたきたりすると厄介なのでとりあえず、紹介だけしておく。

※またまたトンでもないことが判明した。昨日で締め切った意見募集に反対意見が多いから意見を出せという指令がメールで送られていたのだ。

★証拠Any:内閣府に意見を送ろう! の内容参照


人気blogランキングへ

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (えもんかけ)
2009-09-18 06:21:01
≪中華民国憲法は、男女平等と書かれているようです≫

 中華民国(台湾)憲法の第7条によると
 「中華民国(台湾)の人民は、男女、宗教、種族
  階級、党派を分つこと無く、法律上では一律の平等が在る。」
  と書かれているようです。 


http://info.gio.gov.tw/ct.asp?xItem=13370&CtNode=904&mp=1#2

http://74.125.153.132/search?q=cache:OtskNgNz6xsJ:www.gio.gov.tw/info/news/constitutionc.htm+%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%B0%91%E5%9C%8B%E6%86%B2%E6%B3%95&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&lr=lang_zh-TW

 中華民國行政院新聞局

  中華民國憲法

  ・第 二 章 人 民 之 權 利 義 務 § 7-§ 24


   中華民國三十五年十二月二十五日制定
   中華民國三十六年一月一日公布
   中華民國三十六年十二月二十五日施行


   第一章 總綱

     ~

   第二章 人民之權利義務

    第七條 中華民國人民,無分男女,宗教,種族,
        階級,黨派,在法律上一律平等。




   版權所有:行政院新聞局‧10051台北市天津街2號