なめ猫

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障害者は差別語?〜知らないところで進む表現の規制

2005年06月17日 | Weblog
今朝の産経新聞のコラム「産経抄」は福岡市議会に提出されている障害者という表現の言い換えについて取り上げていた。障害という言葉がイメージが悪く差別につながるかららしい。

お読みになっておられない人もおられると思うので転載する。

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福岡市のうかつにも知らなかったが、「障害者」という言葉はイメージが悪いからと、言い換えを図る動きがじわじわ広がっている。「障がい者」と交ぜ書きにするのだ。いまも福岡市議会に障害者と名のつく施設や制度の名称を改める条例案が提出されていて、来週にも議決される見通しという。

 ▼同市障がい保健福祉課(条例に先立ち改名済み)に聞くと、「害には悪い意味があるから改めたい。障がい者の問題に関心を持ってもらうきっかけにしたい」という説明だ。調べてみると、すでに札幌市や東京都の多摩市、町田市など複数の自治体が同様の趣旨で、部課名や文書の表記を変えていた。

 ▼福岡市によると、改名組はもはや三十自治体を超える。一理はある。もともと「障礙・障碍」と書いた。「さまたげ」という意味だ。当用漢字にはないからと、「障害」と書くようにしたことに無理があった。だが、再変更には異論を唱えたい。

 ▼言葉狩りのようなまねが障害者の自立支援や共生社会の実現にどれだけ役に立つのか。改名に伴う労力や費用の分だけ効果があるのか。そんな検証的な視点が欠けている。わかりやすく言えば看板を付け替える費用で、いくつ車いすを買えるか、道路の段差をなくせるか、ということだ。

 ▼日本障害者協議会(東京)に尋ねてみると「所属する七十団体に改名の動きはない。本質的な話ではないし、自治体主導の変な流行という気がします」。こちらの話のほうが、素直にうなずける。

 ▼この手の話は、うっかりすると「ごもっとも」と思えるし、反対もしにくいが、変な流行にわけのわからぬ金を使う必要はない。自治体は少なくとも費用対効果を納税者に示す義務があるし、議会には雰囲気に流されない議論を望む。
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先日、復刊されたちびくろサンボの絵本についてフジテレビの朝の情報番組「とくだね!」が特集していたが、絶版に追い込まれたのも大阪の堺市の人権活動家のひとことからだった。私の世代は絶版前のちびくろサンボを知る最後の世代だ。どうしてあの絵本が図書館や書店から消えたのか子供心にずっと疑問だったが、じつは黒人差別にあたるという理由からだった。

男女共同参画でも神奈川県のガイドラインに主人とか家内は差別につながるから言い換えましょうとあり問題になった。

今回の「障害者」という言葉の変更の理由は、「害」が悪い意味を含むからというが言葉を言い換えればそれで済む話なのか?産経抄で指摘されているように言葉の言い換えに伴う費用や労力に見合うだけの効果まで考えたうえなのかと疑問に思う。

こうやって一見もっともらしいことが謳われ政策として進められて、その結果本質的なことが形骸化されていく。人権擁護法案でも肝心な人権の定義も示されず、恣意的な解釈運用を認める内容になっている。美しい言葉に幻惑されて国の大本を誤ることのないよう国民の一人としてしっかりみていきたい。

★朝日新聞のWEB版asahi.Comによると西尾幹二・八木秀次共著『新・国民の油断』(PHP研究所)が回収処分になるそうだ。登場している医師の写真が肖像権侵害にあたると訴え、引用された記述が問題になったようだ。この件は続報したい。
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9 コメント

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初めまして (たもと)
2005-06-18 08:17:08
TBありがとうございます。



「差別」の問題というのは、本当に難しく感じます。例えば自分の中にも、差別を忌み嫌う部分と、知らないうちに差別してしまう部分が共存しています。



障がい者という表記 (やすじ)
2005-06-18 22:52:30
私は大腿切断で手帳の交付を受けている障害者ですが、自分の周りで「障害という言葉がイメージが悪く差別につながる」なんて思っている人はいません。

仮に「障害」が差別に繋がっていたとして、「障がい」に変えたところで何の解決にもなりません。 次は「障がい」の「障」を問題にするだけです。 そして「しょうがい」という言葉は消え、新たな言葉が作り出されます。 またその言葉が差別とされて……

まったく、きりがないです。

産経抄はとても良い事を書いてくれたと思います。



ちなみに私は「差別」は無くならないと思います。 差別のない社会ができるとしたら徹底的な言論弾圧と密告が横行する息苦しい社会でしょう。
気を遣いすぎるのも・・・ (milesta)
2005-06-19 16:08:31
ここオーストラリアは、障害者の方が外に出やすい国だと思います。道路や道が車いす対応のところが多いなどハードの面もですが、人々が障害者を殊更に庇ったり同情したりしないのです。我が子のクラスに手の不自由な子がいますが、その子はいたずらっ子で、よく叱られたり立たされたりしているらしい。で、うちの子はその子が障害者だと全く気づかず、他の子と全く同じに接しています。

また障害者自身も自分でできることに手を出されるのを嫌がり、驚くほど自立しています。

言葉の言い回しとか些末なことにこだわると「障害者には気を遣わないといけない。」と必要以上に気を遣って、かえって普通に接することができなくなってしまうような気がしますね。
許されないのは「差別」でなく、「不当な差別」 (おもちゃ)
2005-06-20 12:34:51
 差別は結局あら探しをして「差別だ!」と糾弾するものが一番差別をしているということですよね。社会において差別があるのは当然の摂理であって、相手を不愉快にする、不道徳な「不当な差別」をしてはならないという事だと思います。あら探しをすることでなく、マナーを守り、人として相手の心を思いやる気持ち、これが何よりも大切だという事だと思います。
「差別」なのか「言葉」なのか。 (出人)
2005-06-25 17:33:33
はじめまして。



「障害」が苦にならない方はいらっしゃるでしょうね。「障害」を「障がい」と書いてなんだというの?って。それはわかりますよ。



でも、「障碍」って書いてたのを「障害」と書くようになったっていう歴史はどう思われるのでしょうか?  まさしくその時、その場に居合わせたら。



別にかまわない……というのも一つの見識だと思います。でも、「障や碍(=妨げ)がある者」が、なんで「障や害がある者」に呼び返られなきゃならないの?  え? 漢字表にないから? だったら「碍」の字、入れてよってのも一つの見識だと思います。



差別の問題というよりは、言葉の問題だとわたしは思います。

ご参考

 → http://www.nport.ne.jp/we/katsudou/other/syougai.htm



だからといって、なにか回収するまで必要があったのかなって思います。回収したからって本質がかわるわけではないのですから。
あなたはどう思っている? (はんぞ〜〜〜@どら猫)
2005-06-27 23:25:27
なめ猫さんは、「障がい者」の方々をどう見ているのでしょうか?

どんな方々だと思っておられます?



あなたの「障がい者」の方々に対する見方が書かれておらず、お金の心配だけされているかのように見えるので、お尋ねするのですが……



うちの施設にこの6月は、3回に分けて12人の新人県職員が実習に来ました。実にさまざまな感想を述べて帰られましたので、お尋ねするのですけれども。
馬鹿馬鹿しいほど悲しい議論 (かけふ)
2005-07-10 18:05:40
私は、聴覚障害者です。日常生活では明かに難聴が障害となっている。他の言葉に変えた所で、良くなる事なんてのは無いのに、馬鹿馬鹿しい議論でしかありません。言葉が差別的とか云う連中は物事の本質をしっかりと捉えてないのではないか?
Unknown (Unknown)
2005-08-06 21:17:44
馬鹿、それ差別語ですよ。

難聴も差別語ですね。

連中も差別的ですね。



明らか も差別語にできるかもしれません。

やめてほしいです (ケンシロウ)
2010-01-27 22:33:49
言葉にこだわり 体裁にばかり目が行って 言葉狩りして 馬鹿みたいです。

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