怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

アーニャの麻雀日和 第19話

2007-03-16 14:42:25 | 萩原玲二作品


3/15発売の近代麻雀4/15号(竹書房刊)に

『アーニャの麻雀日和』 漫画/はぎわられいじ
第19話 アーニャに死す~トーマス・マン・リスペクト(笑)~の巻(4色4P)

が掲載されています。
ぜひ、ご一読を(拝)。
(※訂正。最後のネタのサブタイ、「DETHWISH」とありますが、正しくは「DEATHWISH」であります。隠れSにかわってペコリ)


トーマス・マン・リスペクトかっこ笑いというからには、「ヴェニスに死す」のパロディのつもりではあるのです。
しかるに、いわゆる801要素を排除した時点で、その意味はほとんどなくなったというのが本当のところなのであります(残念!)。

「ヴェニスに死す」というのは、ようするに「インテリが、理性や規範を超えた“絶対の美”に魅惑され、破滅する」という話。
“絶対の美”のところを、“絶対のモフモフ”に変えたのが今回のネタなのであります。
たしかに、“絶対のモフモフ”の魅力(ミリキ)に抗しきれる人物は、皆無‥‥‥
ことに、ぬこ系‥‥‥あとコリラッ○マの着ぐるみの“絶対のモフモフ”感は異常‥‥‥

多くのひとと同じように(?)、わたくしもヴィスコンティの『ベニスに死す』を観てから、マンの原作を読みました。
驚いたのは、ヴィスコンティが、異常なほど忠実かつ丁寧に、原作をリスペクトして映画化していることです。
なんとなく、「倣岸な貴族」というイメージがおれの脳内にあったルキノさんの印象が変わったのでした。
ヒッチコックみたいに、原作は一度読むだけで忘れてしまい、あとは「映画」を生み出すことだけに傾注するという作家もおるわけで、文学の他メディアへの置き換えにはいろんなやりかたがあります。

で、賛同を求めたいわけでは毛頭ありませんが、某クリステルさんはモディリアーニの女性像にクリソツだと思うのです‥‥‥



最新の画像もっと見る