HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第324話≪「君も仲間を救おうよ!運動」⇒最近のいじめ問題から≫

2006年11月27日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、「いじめ問題」が話題にならない日はありませんね。悲しいことです。
 お陰で、HageOyajiの頭はますます、更に「禿」てきています。

 昨日(26日)朝日新聞に「いじめ実態」が大きく取り上げられています。

 6年前に私のところに配信されてきた≪ちょっといいお話≫を、HageOyajiの仲間に再配信し、この中から「いじめ」に関する気づきを考えてもらった記憶があります。「君も仲間を救おうよ!!」と呼びかけたのです。
 
 HageOyaji通信に立ち寄ってもらっているみなさん、手がすきましたら、読んでみて、「たった一つの小さな振るまいが誰かの人生を変えるかもしれないのだから」・・・・・と、感動したらなら、友達に教えてやってください。

 ちょっと長いですが、涙腺の弱い方は、先ず、ハンカチを用意してお読みください。


***********スタート
 僕が高校1年生だった頃のある日、学校から歩いて帰宅するクラスメートが目に入った。彼の名前はカイル。山のような教科書を抱えていた。ぼくは心の中で「金曜日に教科書を全部もって帰るなんて、どんなヤツだろう。きっとクソまじめなガリ勉に違いない。」と思った。ぼく自身は、週末はパーティーや友達とのフットボールの約束などの計画でいっぱいだった。

 それで、そのまま歩き去ろうとした時、彼に向かって何人もの生徒達が走っていくのが目に入った。彼らは、わざとカイルにぶつかったので、彼の抱えていた本はバラバラに飛び散り、カイルは蹴つまずかされて泥の中に倒れてしまった。メガネも吹っ飛び、10フィート以上離れたところに落ちたのが見えた。彼の見上げた目に宿ったひどい悲しみの表情が、僕の心をゆさぶった。それで、ぼくは四つんばいになってメガネを捜している彼の所に走りよった。彼の目には涙が浮かんでいた。ぼくが「あいつら、ろくでもないヤツラだ。他にやることがないのかよ。」と言いながらメガネを手渡した。彼は僕を見ながら「ありがとう!」と言った。満面の笑顔だった。その笑顔は、心の底から感謝しているということを示す種類のものだった。

 僕は散らばった本を拾うのを手伝いながら、彼がどこに住んでいるのかを尋ねた。意外なことに僕の近所だった。それで、なぜ一度も会ったことがなかったのかと尋ねた。彼はずっと、私立の学校に行っていたからだと言った。

 僕は今まで私立に言っているような子と仲良くなったことはなかった。家に帰る道すがら僕らはずっといろんなことをしゃべった。カイルは、とってもいいやつだった。僕は土曜日に友達とフットボールをするんだけど一緒に来ないかと誘った。カイルは承知し、僕らはその週末をずっと一緒に過ごした。

 カイルのことを知れば知るほど、僕はカイルのことが好きになった。そしてそれは僕の他の友達も同じことだった。
 
 月曜の朝、カイルが再び金曜日に持ちかえった全ての本を抱えて登校するのが見えた。僕は彼を呼びとめ「毎日、山のような本を抱えて、筋肉を鍛えているの?」と言うと、カイルは笑って、抱えている本の半分を僕に手渡した。

 それからの4年間、カイルと僕は大の親友になった。そして僕らは4年生になり大学進学を考え始めた。カイルはジョージタウン大学に進学することを決め、僕はデューク大学に進学を決めた。僕らは、どんなに距離が離れようと、ずっと友達だと分かっていた。カイルは医者になるつもりだったし、僕はフットボールで奨学金をもらったので、ビジネスの分野に進むつもりだった。

 カイルは卒業式で卒業生を代表して告別の辞を述べることになった。僕は、最初から最後までクソまじめなカイルをからかった。彼は卒業式のためにスピーチを準備しなければならなかった。僕は内心、壇上で話すのが自分じゃないことがとても嬉しかった。

 卒業式の日、僕はカイルを見つけた。彼はとてもかっこよかった。彼は高校生活で真の自分というものを発見した一人だった。彼は満たされているように見え、今やメガネさえ、さらに彼を立派に見せていた。彼は学校生活で僕よりもずっと女の子にモテたし、色んな子ともデートしていた。もちろん、たまにそんな彼に僕は嫉妬したこともあった。

 その日、彼が珍しく緊張しているのがわかった。それで、僕は彼の背中をたたいて「オイ、お前なら大丈夫だよ。」と言った。カイルは、僕のことをじっと見つめて微笑みながら「ありがとう」といった。カイルは咳払いしてからスピーチを始めた。「卒業は、山あり波ありの学生生活を乗り越えさせてくれた人々に感謝する時です。皆さんのご両親、諸先生方、兄弟姉妹、コーチ達に・・・そして何よりも友達に。誰かの友達になってあげるということが、人にあげられる一番の贈り物だということを皆さんに伝えるために、僕は今日、ここに立っております。今から皆さんに一つの話しをします。」

 そして、カイルが僕との初めての出会いの日のことを語り始めたとき、僕は、信じがたい思いで友を見つめていた。あの週末、カイルは自殺する計画を立てていたのだった。彼は自分のロッカーをすっかりきれいにし、後で、お母さんが大変な思いをしないようにと、全ての物を家に持ち帰っていたのだと話した。

 彼は僕をじっと見つめちょっと微笑んだ。「ありがたいことに僕は救われたんです。僕の友達が言葉にできないことをして僕を救ってくれたんです。」

 このハンサムな人気者の少年の、最も気弱になっていた瞬間の話しに会場の一堂が息を飲むのが聞こえた。彼のお父さんとお母さんが僕を見て、さっきカイルが僕に投げたのと同じ感謝の笑みを向けるのを見た。

 その瞬間まで僕は僕のしたことの深い意味など知る術もなかった。自分の行動力を決して低く見積もってはいけない。たった一つの小さな振るまいが誰かの人生を変えるかもしれないのだから。良くも悪くも。神様は、人間誰しも、お互いに何らかの影響を与え合うようにされたのだ。そして、その神様は誰の心の中にもいるのだ。その神様を見つけよう。
                                以上

 みなさん、世の中には、このようにいじめから立ち直らせる仲間が多くいます。
 「誰かの友達になってあげるということが、人にあげられる一番の贈り物」であり、「たった一つの小さな振るまいが誰かの人生を変えるかもしれないのだから」・・・・

  最後に『WALKING TOUR』から、
    いつかは、ぼくも立ち止まる日が来る。
    そのときは、いままで一緒に歩いてきた人
    に胸を張って後ろから応援できるようにしたいな。
    それまでは、前を向いて、ゆっくり歩いていこっ!

   詳細は上記をクリックしてごらんください。

               

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