HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第681話≪「ジョブ・カード制度」の充実(厚生労働省:職業能力開発情報)≫

2009年03月30日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、「ジョブ・カード制度」を知っていますか?

 「ジョブ・カード制度」とは、「職業能力形成プログラム」のことであり、すなわち「成長力底上げ戦略」政策で求職活動に役立てるための履修証明カードのことです。

 その「ジョブ・カード」とは、「総括表」「職務経歴」「学習歴・訓練歴」「免許・取得資格」「キャリアシート」「評価シート」から構成されており、就職活動での利用だけが目的ではなく、その作成過程で自らの職業意識やキャリア形成上の問題点を明確にし、職業選択やキャリア形成の方向づけを可能とするものです。

 この制度導入の背景には、人口構成比の変化により労働力人口が減少する中で、新卒で正社員として採用されなかったり、自分の意思で正社員として就労せずに、フリーター、契約社員、派遣労働者など、不定期雇用ながら職務経験がある労働者が、その後、正社員採用を求めた場合に、アルバイトが職務経験として認められず、正社員として採用されないケースが非常に多いことから、正社員経験の少ない方を対象に、キャリア・コンサルティングと実践的な職業訓練の機会の提供等を通じて、安定した雇用への移行を支援する制度です。

 ◆就職希望者へのメリット
  ・就職活動における履歴書や職務経歴書の代替・補完として利用できる
  ・職業能力やモチベーションの向上

 ◆企業側でのメリット
  ・自社の人材ニーズに合致した人材の育成・確保が可能
  ・専門家のアドバイスを受けた訓練計画の策定や訓練の実施が可能
  ・ 助成制度(キャリア形成促進助成金)の活用による訓練経費等の負担軽減が可能
  ・人材育成・能力開発に積極的な企業であることのPRが可能 等


 採用する企業側も、フリーターや契約社員、派遣労働者など不定期雇用における職歴を職務経験として評価しないとしている会社が多数を占めた調査結果もあり、不定期雇用者として不安定なままの生活を強いられ、収入格差が広がっているだけでなく、自分自身に自信をもてなくなり、うつ病などの精神疾患を発症し、ニートや引きこもりにつながるケースも少なくないことがわかり社会問題化したことあげられています。

 ジョブ・カードは、就職活動での利用だけが目的ではなく、その作成過程で自らの職業意識やキャリア形成上の問題点を明確にし、職業選択やキャリア形成の方向づけを可能とするものです。

 厚生労働省は、「You Tube」動画を使用し、≪麒麟による「ジョブ・カード制度」のご案内≫をしています。

    主な職業訓練の科目について作成した「モデル評価シート」「モデルカリキュラム」

   ◆機械分野
    自動車整備、機械加工、金属加工、生産技術、機械設計、
   ◆電気・電子分野
    電気工事、電気通信施工、
   ◆情報・通信分野
    データベース技術、ITインストラクタ、テクニカルサポート、情報通信、プログラミング技術、Webクリエイト、Javaプログラミング、
   ◆建築・住居分野
    エクステリア、建築設備、住宅営業、住宅環境、建築CAD、木工、
   ◆サービス分野
    オフィスビジネス、営業、医療事務、販売、介護サービス、港湾ロジスティクス、ホテルサービス、医療品アドバイザー、ビューティアドバイザー、印刷、DTP、

 みなさんが将来なりたい職業の「モデル評価シート」「モデルカリキュラム」をクリックし、参考にしてください。

にほんブログ村 教育ブログ 高校教育へ
               

この記事についてブログを書く
« 第680話≪経済危機の直撃を受... | トップ | 第682話≪みなさんのトイレ入... »