HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第1279話≪「第2回大学生の学習・生活実態調査報告書」(Benesse教育研究開発センター調査資料)≫

2013年05月10日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、Benesse教育研究開発センターは、全国の大学1〜4年生 4,911名(留学生、社会人経験者を除く)を対象に「第2回大学生の学習・生活実態調査報告書」資料を公表しています。

               

 この資料では、

 ◆高校時代に勉強していた層も、大学では授業以外の学習時間が少なくなる
 ◆「読書(マンガ、雑誌を除く)」時間が1週間で「0時間」との回答が2008年の20.3%から2012年は28.3%と8.0ポイント増加(平均週2.4→1.9時間)
 ◆「インターネットやSNS」の平均時間は8.6時間
 ◆サークルや部活動への所属は57.2%(週4.8時間)、アルバイトは63.8%(週10.2時間)
 ◆大学で過ごす時間がもっとも長いのは「医・薬・保健」、短いのは「社会科学」系統。


 調査項目は多岐にわたっていますが、ポイントの1部をダイジェスト版から抜粋しておきましょう。

  ◆大学受験対策を始めた時期
    受験対策を「高校2年生」から開始した人の比率は、2008年から2012年にかけて4.9ポイント減少。「高校3年生」から開始した人の比率が5.1ポイント増加し、約6割となった。月別にみると高校3年生の8月~10月に開始した人が、4.4ポイント増加している。

  ◆大学受験で経験した科目
    受験で経験した科目は、「英語」(75.9%)、「国語」(71.1%)、「数学」(58.5%)の3つがもっとも高い。平均受験科目数は4.1科目だが、「学力試験は受けていない」人も14.7%存在する。学部系統別には「理工」系統で「数学」の受験比率がもっとも高いが、「理工」以外では「英語」が高い。また、入試方法別の平均受験科目数は、「一般・センター入試」5.3科目に対し「一般推薦入試」2.6科目、「AO入試」1.6科目、設置者別には、「国公立」5.8科目に対し「私立」が3.2科目である。

  ◆高校までの知識・理解が不足している科目
    大学で学ぶ上で、知識・理解の不足を感じている高校までの科目をたずねたところ、全体では「英語」が48.4%でもっとも高く、どの学部系統でも最多である。知識・理解不足の科目として選択された科目数の平均値は2.7科目であり、入試方法別では、「一般・センター入試」受験者で2.5科目、「AO入試」では3.6科目となっている。

  ◆大学選択で重視した点
    6割台が「興味のある学問分野があること」、5割弱が「入試難易度が自分に合っていること」を重視しており、この4年間で大きな変化はみられない。学部系統別では「社会科学」系統で「興味のある学問分野があること」が5割程度と相対的に低い。また、「医·薬·保健」「教育」系統では、「取りたい資格や免許が取得できること」が「興味のある学問分野があること」に次いで高くなっている。

  ◆学習時間
    「授業の予復習や課題」を1週間あたり「1~2時間」以上している割合(「1〜2時間」〜「16時間以上」の合計値、以下同)は全体で2008年51.2%→2012年57.0%と5.8ポイント増加。平均時間でみると2.2時間→2.8時間となった。学年別には履修科目数の少なくなる4年生で時間が少なく、学部系統別では「社会科学」系統で「1時間未満」(「1時間未満」+「0時間」)が5割を超える。一方、「大学の授業以外の自主的な勉強」については、経年での変化はみられず、学年別には高学年になると平均時間は若干増加する。高校時代と大学での授業以外の学習時間を比較すると、高校時代に1日「5時間以上」勉強していた層も、大学での「授業の予復習や課題をやる時間」は1週間あたり1時間未満が35.7%(「0時間」+「1時間未満」、以下同)、「授業以外の自主的な勉強」は46.3%と学習時間は減少する。同様に高校時代の勉強の様子をたずねた質問でも、高校時代に予復習をしていたと回答した層(「図14の「あてはまる群」)も大学で「授業の予復習や課題をやる時間」は1時間未満が約3分の1、「授業以外の自主的な勉強」は約5割が1時間未満である。

  ◆課外活動・生活時間
    サークルや部活動に所属している割合は57.2%、1週間あたりの平均活動時間は4.8時間である。一方、アルバイトをしている割合は63.8%で、2008年調査の63.7%からほとんど増減はなく、平均活動時間は10.2時間となっている。

  ◆海外留学
    在学中に「海外留学をしたい」と思っている学生の割合(「とてもあてはまる」+「まああてはまる」の%)は全体の38%、「すでに海外留学をした」(2.9%)と合わせると4割が留学を肯定的に考えている。留学したいと思う理由については、「語学力を身につけたいから」(80.8%)、「海外生活を経験してみたいから」(71.7%)の2つが高かった。
希望する留学期間は全体の39%が1ヶ月以下(「数週間」+「1ヶ月程度」の%)のショートステイ型である。希望する留学時期は「2年生」がもっとも多い。学年別では、本調査の実施時期が11月だったこともあり、当該学年の次の学年を希望している割合が大きい。4年生では「2年生」が33.9%ともっとも高くなっており、振り返ってみれば「2年生」で留学するのが適していたと感じている人が多いことを表しているものと思われる。

  ◆大学卒業後の進路
    進路のための準備・活動の開始時期(予定含む)は、4年生の回答をみると、40.1%が3年生の後期に開始している。1・2年生では早期から準備を開始しようと考えている様子がうかがえるが、現実的にはそうなっていないようである。1・2年生の回答で低学年次からの開始の割合が大きい傾向は2008年調査でもみられたので、とくに低学年次で早期化しているとはいえない。また、進路支援の活用状況をたずねたところ、「大学での、単位の出ないキャリア形成支援」を3年生の約5割が利用しており、もっとも多い(「よく活用している」+「たまに活用している」の%)

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