HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第1017話≪「熱中症」指標⇒「WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)(湿球黒球温度)」とは≫

2011年07月22日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、猛暑が続いていますが、進学に向け、就職に向け、最後の追い込みに入っていることでしょう・・・・

 気象庁は7月13日から北海道、沖縄を除く地域を対象に「高温注意情報」を発表することになりました。

 この「高温注意情報」とは、翌日又は当日の最高気温が概ね35℃以上(但し、1部の地域では35℃以外でも)になることが予想される場合に発表し、熱中症への注意を喚起する情報です。


 環境省が「熱中症環境保健マニュアル(2011年5月改訂版)」を作成し、「熱中症」について解り易く解説しています。


 その1部を抜粋しますと、

  「熱中症」とは、

   ◆高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内
の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称
   ◆死に至る可能性のある病態
   ◆予防法を知っていれば防ぐことができる
   ◆応急処置を知っていれば救命できる



 又、最近「熱中症」の暑さ指数で、「WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)(湿球黒球温度)」という言葉が使われ始めていますが、みなさんご存知ですか?

 労働環境の中で、大切な指標で、「WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価ー暑熱環境」 としてJIS Z 8504 、世界的にもISO7243として規格化されています。

 又、「熱中症予防のための運動指針」の中でも、運動時においても活用されている指標なのです。

 即ち、「WBGT(湿球黒球温度)」とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。

 その「WBGT(湿球黒球温度)」の算出方法 は、

  ◆屋外の場合
    0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
  ◆屋内及び日照していない場合
    0.7×湿球温度+0.3×黒球温度

 みなさんも運動するときは充分に「熱中症」対策をとってから始めてください。

         熱中症予防のための運動指針
    「WBGT(湿球黒球温度)」31℃以上 ⇒ 運動は原則中止
    「WBGT(湿球黒球温度)」28~31℃ ⇒ 厳重警戒
    「WBGT(湿球黒球温度)」25~28℃ ⇒ 警戒
    「WBGT(湿球黒球温度)」21~25℃ ⇒ 注意
    「WBGT(湿球黒球温度)」21℃以下 ⇒ ほぼ安全

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