HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第956話≪モノづくり教育をレベルアップさせる「ジュニアマイスター顕彰制度」とは≫

2011年02月02日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、日本のものづくりの代表格であるトヨタ自動車などから「マイスター」という言葉を耳にするでしょう。

 この「マイスター」 (Meister) 制度はドイツの産業発展に大きな役割を果たしてきたとされる資格制度で、日本でも取り入れられ、いわゆる「名人」で、技能が卓越しており、全国で第一人者と認められる者は、厚生労働大臣によって「現代の名工」として表彰されております。

 高校生を対象に将来の「名工」を輩出するために、「ジュニアマイスター顕彰制度」が行われていることは既に知っているでしょう。


 「ジュニアマイスター顕彰制度」は、全国の工業高校に在籍する高校生が、仕事や学業に必要な国家資格や検定の取得に対して点数を与え、社会及び大学や企業に向けた工業高校の評価向上を目指して設立されたものです。

 この制度は、2001年4月1日空施行され、(社)全国工業高等学校長協会が主催しており、現在約150の職業資格・検定と約60のコンテストが登録されており、その中から生徒が在学中に取得した職業資格や各検定の等級、参加したコンテストに対して得た点数の合計によって、

     30点以上 ⇒ 『ジュニアマイスターシルバー』
     45点以上 ⇒ 『ジュニアマイスターゴールド』

 の称号を受け取れます。

 「ジュニアマイスター顕彰に係わる区分表」から得点を換算する。

 更に「生徒特別表彰」制度があり、
 学校長は、次の3つの事項すべてに該当する生徒を推薦することができる。
  ◆ジュニアマイスターゴールドの称号を授与された者で、上位8つの資格等の合計点が60点以上の取得者であること。
  ◆資格取得区分のSランクまたはAランクを取得しているか、もしくは競技会等で大臣表彰等を受賞していること。原則として競技会・コンクール等での大臣表彰等を受賞したもの一つに限り上位8つの資格として認める。
  ◆学校長が「学校生活が充実し、他の模範となる生徒である」と認めた生徒であること。

 そして、生徒特別表彰者の中から、「経済産業省大臣賞」と「全国工業高等学校協会理事長賞」が選ばれることになっています。

   ≪H21年度経済産業省大臣賞
     稲田真吾さん 大阪市立都島工業高等学校 148点

 昨年度の資格取得高校は現在集計中ですが、平成21年度の上位高校を下記に記載しますと、

          平成21年度(前期+後期)上位工業高校
        学校名         認定数  (ゴールド)  (シルバー)
   1位:熊本県立熊本工業高等学校   230    38     192
   2位:長崎県立長崎工業高等学校   210    64     146
   3位:鹿児島県立鹿児島工業高等学校 203    89    114
   4位:福岡県立八女工業高等学校   141    51     90
   5位:名古屋工業高等学校       131    5      81
   6位:福岡県立香椎工業高等学校   129     49     80
   7位:高知県立高知工業高等学校   123     26     97
   8位:宮崎県立延岡工業高等学校    99     42      57
   9位:青森県立青森工業高等学校    89     34      55
   10位:沖縄県立沖縄工業高等学校    83     34      49

 このベスト10から見ましても九州の工業高校はすごいですね・・・・・。

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