HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第843話≪「資本と労働の効率」キーワード(財務総合政策研究所資料から)≫

2010年04月21日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、財務関係の言葉は難しいですね。

 しかし、将来企業に就職すると避けて通れない分野ですので、時間があります時に重要なキーワードくらいは覚えておきましょう。

 財務省のシンクタンクとして「財務総合政策研究所」は、財政経済に関する基礎的、総合的な調査・研究のほか、開発途上国に対する知的支援、海外の研究機関との研究交流、財政史の編纂、財務省の業務統計の収集・整理、図書館の運営、法人企業統計等の統計調査の実施、財務省職員の研修等の業務を行っています。

 財務総合政策研究所の調査統計部は、主に法人企業統計調査を行っています。

 法人企業統計には、年次別調査と四半期別調査があり、年次別調査は、1948年より調査を開始し、四半期別調査は、1950年より調査を開始しています。

 その中で「キーワードで見る法人企業統計」は、企業財務に関する用語や経済用語をわかりやすく説明されており、キワードを抜粋し、みなさんが将来就職した時に必ず耳にする重要語が出てきます。

 今回はその1として「資本と労働の効率」から抜粋し、取り上げてみましょう
 次回は「利益」「資金」「付加価値」を配信しましょう。


    ◆自己資本比率 
     自己資本比率とは、総資本のうち純資産(新株予約権を除く)の占める割合を言い、企業の財務体質の健全性を図る尺度です。自己資本比率が高い場合は、総資本の中の返済しなければならない負債(他人資本)によってまかなわれている部分が少なく、健全性が高いと言えます。
        
     自己資本比率(%) = 純資産-新株予約権/総資本 × 100
                       
    ◆総資本利益率 
     総資本利益率とは、利益の総資本に対する割合を言い、企業の総合的な収益性を図る尺度です。分子の利益に何を用いるかによって、総資本営業利益率、総資本経常利益率等と呼ばれます。総資本利益率が高い場合は、投下資本が効率的に使用されており、収益性が高いと言われます。また、この比率は売上高利益率と総資本回転率の2つの構成要素に分解することができます。なお、総資本利益率は総資産利益率とも言われ、一般的にROA(return on assets)と呼ばれています。

    総資本利益率(%) = 利益/総資本(期首・期末平均)× 100
               
    ◆自己資本利益率 
     自己資本利益率とは、当期純利益の純資産(新株予約権を除く)に対する割合を言い、株主から調達した資金と過去の収益のうち内部留保していた資金により、どの程度の利益をあげているかを見る尺度です。自己資本利益率が高い場合は、株主からの資金が有効に利用されており、株主の期待に応えていると言えます。なお、自己資本利益率は、一般にROE(return on equity)と呼ばれます。

    自己資本利益率(%)= 当期純利益/(純資産-新株予約権)(期首・期末平均)× 100
                 
    ◆労働生産性 
     労働生産性とは、従業員一人当たりの付加価値額を言い、付加価値額を従業員数で除したものです。労働の効率性を図る尺度であり、労働生産性が高い場合は、投入された労働力が効率的に利用されていると言えます。

     労働生産性 = 付加価値額/従業員数

    ◆売上高人件費比率
売上高人件費比率とは、売上高に対する人件費の割合を言い、人件費が「売上原価」と「販売費及び一般管理費」の双方に分けて計上されるため、売上高営業利益率と表裏の関係にあります。売上高人件費比率が高い場合は、人件費が企業の収益を圧迫していると言えます。

     売上高人件費比率(%) = 人件費/売上高 × 100
                      

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