HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第810話≪「光化学大気汚染」(光化学オキシダント)≫

2010年02月03日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、「光化学大気汚染」という言葉を耳にしますね。

 環境省は、昭和45年から「光化学オキシダント注意報等の発令状況及び被害届出人数の推移」を調査し、平成22年1月22日に昨年の「平成21年光化学大気汚染の概要」を発表しています。

 これは、昨年の光化学大気汚染の「注意報等発令状況、被害届出状況」を取りまとめたものです。

 「光化学大気汚染」とは、「光化学オキシダントによる大気汚染」のことですが、更に気象庁の「予報用語」から抜粋しますと、

 「光化学オキシダント 」とは、

 工場・自動車等から大気中に排出された窒素酸化物や炭化水素等の一次汚染物質が、太陽光線に含まれる強い紫外線を受けて光化学反応を起こし生成する、オゾンを主成分とし、PAN(peroxyacetyl nitrate:パーオキシアセチルナイトレート)、アルデヒド類など酸化性物質の混合物となるが、これらを総称してオキシダントと呼ぶ。
 これらの物質からできたスモッグが光化学スモッグであり、日差しが強く、気温が高く、風の弱い日中に発生しやすい。
 粘膜への刺激、呼吸器への影響など人に対する影響のほか、農作物などの植物に影響を与える。
 日本の大気環境基準は、1時間値が0.06ppm以下となっている。0.12ppm(1時間値)が継続すると認められる場合には、光化学スモッグ注意報が発令される。


 環境省は、全国の大気汚染状況について、24時間、情報提供しているサイト「環境省大気汚染物質広域監視システム」のホームページ作り、「そらまめ君」の名前で常に「空をマメ」に監視しています。一度みなさん、覗いてみてください。


 「平成21年光化学大気汚染の概要」内容を見ますと、

  光化学オキシダント注意報等の発令状況
      発令都道府県数⇒28都府県(参考:平成20年25都府県)
      発令延日数⇒123日(参考:平成20年144日)
  光化学大気汚染によると思われる被害届出人数
      12県⇒合計910人
  平成21年の初発令都道府県
    山形県、鹿児島県で観測史上初めて各1日の発令
  都道府県別では
      愛知県⇒733人、福島県⇒95人、福岡県⇒33人
  月別では
      5月⇒826人、6月⇒75人、7月⇒9人
  発生場所は
      小中学校における屋外での活動中に発生
  被害症状
      目やのどに関する症状が多く、休息、洗眼、うがい等により回復

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