HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第529話≪3/18付け朝日新聞、今度はAO入試「完全に定着」記事≫

2008年03月24日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、HageOyaji通信で「AO入試」に関して下記の配信(主な記事)をしてきました。

 ◆第517話≪AO入試、廃止の動き(2/15付けasahi.comより)≫
 ◆第504話≪推薦入試やAO入試で合格した生徒へ「入学前eラーニング」制度≫
 ◆第423話≪大学センター試験を課すAO入試≫
 ◆第319話≪国立大学が平成20年度入試から推薦・AO枠の上限を3割から5割へ≫
 ◆第288話≪2006年度大学全入学者中、推薦入学者の割合≫
 ◆第187話≪入学前教育の現状≫
 ◆第165話≪「AO入試」 目的、実態にズレ≫
 ◆第153話≪みなさんはどんな大学入試方法を選択しますか?≫
 ◆第131話≪ここ数年AO入試が拡大(文部科学省が概要発表)≫


 特に、朝日新聞が2/15付けで取り上げた≪AO入試、廃止の動き≫、今回同じ朝日新聞が3/18付けで取り上げている≪AO入試「完全に定着」≫の記事、国立大学と私立大学で「AO入試」で大きな温度差がありますね。

 2008年03月18日付けの朝日新聞「AO入試「完全に定着」導入18年、慶応大SFC2学部」の内容を覗いて見ましょう。


 学科試験重視から脱却し、面接や志望書による総合的な人物評価で合否を決めるアドミッションズ・オフィス入試方法は、既に実施している大学が、2007年度で全体の6割になっています。

 日本で最初に導入した慶応大学は1990年度から導入しており、関係者は、AO入試は完全に定着し、追跡調査を見る限りAOの学生は一般入試の学生よりいい成績を残し、学内の賞を取る率も高い。又、AOの学生は元気がよく、やりたいことがはっきりしていると感じる・・・と。

 学部長の意見では、既にある入試制度に後付けでAOを導入した大学と、最初からその後の授業の枠組み、フォローアップも含めて設計していた大学の違いが出てきたのでは。他大学が言うようなAOの弊害、あまり機能していないという点は、私たちの感覚とだいぶ違う。他大学にもかなりのスピードで広がり、競争は激化したが、それでもピカッと光る面白い人が入り、キャンパスの活性化に貢献してくれている・・と述べられています。


 ◆慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のAO入試(総合政策学部、環境情報学部) 
  ・「問題発見解決型」「創造性開発型」の教育
  ・定員は100人ずつ(一般入試は275人ずつ)で、基本的に書類審査と面接
  ・A方式(従来の選抜法)
  (A方式の面接は25分間で、うち7分間はプレゼンテーションをすることも可)
  ・B方式(2005年度に評定平均値4.5以上と学業成績を重視)
  ・C方式(2008年度にはコンテストの入賞者らを対象に書類審査を免除)


 AO入試は本来、学科試験以外の、受験生の優れた能力を発掘するものです。これらの受験生の中から見抜くには、各大学のAO試験官は相当の熱意と学識がなければできないです。各大学では今後、学内にAO試験官がいるかどうか見極めたうえで、AO入試を薦めるべきと考えます。
 そして、慶応大学A方式のように面接時間を充分保ち、プレゼンテーションも可にし、きちんと時間をかけて受験生の能力をみてみなければならないでしょう。

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