HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第184話≪文部科学省&厚生労働省の高校生就職内定率調査の違いが判りますか?≫

2006年02月17日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、日本の骨格を創る二大官庁が違う数字を各々二箇所で出している不思議さを感じたことがおりますか?

 具体的には、「就職内定率調査」を文部科学省と厚生労働省の両方で行っております。

 □ 文部科学省平成18年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(平成17年12月末現在)に関する調査について

 □ 厚生労働省平成17年度高校・中学新卒者の就職内定状況等(平成17年11月末現在)について

 厚生労働省が平成17年11月末現在の就職内定状況を1月13日発表し、文部科学省が、平成17年12月末現在での高校生の就職内定率の報道発表を2月10日ありました。

 この両方の就職内定状況を比べますと、母集団が異なっておりますね。

HageOyajiが不思議に思い、調査してみると、文部科学省は、就職を希望する者全員(国公私立高校の卒業予定者約117万8000人全員)を対象としており、母集団が大きいのに対し、厚生労働省の調査は、学校及びハローワーク(公共職業安定所)を通して求職している者のみを調査対象としています。

 何故、このように母集団の違う数字を取り上げているのかはHageOyajiは理解できません。

下記に各々の報道発表記事から抜粋しますと、

 □ 文部科学省発表(平成17年12月末現在)
  ◆ 就職内定率(就職内定者の就職希望者に対する割合)
     77.9%(昨年同期から4.5ポイント上昇)
      内訳
       男子:83.0%(同4.6ポイント上昇)
       女子:71.3%(同4.6ポイント上昇)

  ◆ 卒業予定者 約117万8000人
     就職希望者 約 22万3000人(平成17年12月末現在)
     就職内定者 約 17万3000人(平成17年12月末現在)

  ◆ 就職内定率の学科別
    「工業」(89.7%)、「情報」(82.7%)、「水産」(79.8%)、
    「商業」(79.5%)、「農業」(77.6%)、「総合学科」(76.0%)、
    「福祉」(71.4%)、「家庭」(71.2%)、「普通」(70.3%)、
    「看護」(38.5%)、

 
  ◆ 就職内定率の都道府県別
   ・就職内定率が高いのは
     富山県(92.4%)、愛知県(90.2%)、岐阜県(89.8%)、
     福井県(88.5%)、滋賀県(88.4%)、
   ・就職内定率が低いのは
     沖縄県(46.7%)、北海道(59.1%)、和歌山県(67.5%)、
     宮城県(67.8%)、青森県(68.6%)、
 

 □ 厚生労働省発表(平成17年11月末現在)
  ◆ 就職内定者数 14万2千人(前年同期比8.1%増)
     就職内定率   72.8%(前年同期を5.1ポイント上回る)
      内訳
       男子:78.7%(同5.1ポイント上回る)
       女子:65.6%(同4.7ポイント上回る)

  ◆ 求人数  26万6千人(前年同期比 18.8%増加)
  ◆ 求職者数 19万5千人(前年同期比  0.6%増加)
  ◆ 求人倍率  1.36倍(前年同期 0.21ポイント上回る)



 両方のデータに共通することは、団塊世代が定年を迎える「2007年問題」を控えて企業の求人が活発になり、ここ数年連続の上昇となっています。昨年は最終的な就職率が7年ぶりに90%を超えましたが、今年も9割台を達成することをHageOyajiは期待しております。