7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定) コメント日が 古い順 | 新しい順 「当用」という言葉 (安岡孝一) 2011-02-03 23:25:55 お返事ありがとうございます。その和久井さんの文章、私も読んでみたいので、ぜひぜひプッシュして下さい。ただ、「当用」という言葉ですが、これは「当面のあいだ用いる」という意味と「まさに用いるべし」という意味を、二枚舌のように使い分けていたのではないか。というあたりを、私の先輩の阿辻哲次が、『戦後日本漢字史』(新潮選書)p.71前後でネバっていたりしますので、よければご覧ください。ま、私個人としては、阿辻のこのネタは、ちょっと無理スジかな、とは思うんですけどね。なお、連合軍司令部からの申入れに関しては、昭和20年11月27日の国語審議会議事録に、保科孝一幹事長のかなり過激な発言が載ってますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。 返信する 「当用」という言葉 (安岡孝一)様 (hagaakio) 2011-02-04 11:39:03 私が感覚的な受け止め方と、書き方なのに対して、和久井康明氏の書き方は、かなり、資料を読み込んでから発表すると言う学者的な方法です。彼には、安岡孝一さんのブログを紹介し、それを読んでから、返事で、「正しくはGHQの指令により、国語審議会がつくったものと考えられます。」とメールをもらいましたので、これをちょっとした論争として、マスコミで対談なり、発表なりしてほしい旨伝えました。それによって、大方の注目を漢字制限している現状に眼を向けてほしいと考えるからです。 返信する GHQの影響 (安岡孝一) 2011-02-04 14:35:08 もちろん、私だって「GHQの影響」がなかったとは言いませんし、教育漢字に関する「GHQの申入れ」があったのも事実です。というか、当時の日本で「GHQの影響」がなかったものなど有り得ません。でも、当用漢字を「GHQが導入した」というのは、いくら何でも私は納得できない、と。http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/523905 にも、そう引用してありますよね。また、漢字制限が現在も存在している(特に子供の名づけ)のも事実ですし、それに対しては異論はありません。ただ、その責任をGHQになすりつけるのは、私はやはり納得がいかない。私の意見としては、もともと戦前から漢字制限をやりたがっていた国語審議会が、これ幸いとGHQの尻馬に乗った、そうとしか思えないのですよ。けど「マスコミで対談」ってのも、結構たのしそうですよね。私自身は乗り気なんですけど、どういう風に動けばいいですか? 返信する GHQの影響 (安岡孝一)様 (hagaakio) 2011-02-04 14:47:16 和久井康明氏の文章には、国語審議会の内部での、漢字制限派、廃止派、ローマ字派について、触れていて、その辺も面白いですが、せめぎ合いはあったのだろうと思われます。私が現役の頃でしたら、知り合いのマスコミ関係者に連絡をとって、話し合いなり、文章成りで論争ができたのですが、何しろ、もう、十年近い空白があり、知りあいも少なくなり、考えられる方法は、貴兄の本を出版される三省堂の担当者に、この論争の種を話されて、その方がどなたか、マスコミ関係者と繋いでくれるのが一番現実的と思います。和久井康明氏にも同様の事を連絡してありますから、彼の担当者がどう動くかです。 返信する 「当用」という言葉に関する保科孝一の言 (raycy) 2011-02-07 23:05:33 保科孝一『国語問題五十年』http://kygaku.g.hatena.ne.jp/raycy/20110203/1296721654 には、「漢字の使用はつねに動きやすいもので、ながく固定したものをきめることは困難なものであるし、いま選定したものも、ゆくゆくは、できるだけ制限しようという建前であるところから、「当用漢字表」と名づけられたのである。」「つまり、これはいつまでも動かさないものでなく、時勢に応じて変わるものという含みを当用という名称に持たせてあるのである。」とある。「建前」って言葉が、ちょっと不明で、+GHQのお題目ってことなのか、あるいは+国語審議会の基本傾向 漢字数減化方針?(+あるいは方針なんかなくて単に時勢に乗る流動性?)あるいはこの辺を指して阿辻哲次氏は「二枚舌」って仰ってらっしゃるのかな? 返信する GHQの影響をかんぐる千賀康治文教委員の質問 (raycy) 2011-02-07 23:15:52 http://kygaku.g.hatena.ne.jp/raycy/20110207/1297081495"GHQが導入した"ってのは、ポツダム宣言の条項的にはおかしいと思う。だが、千賀康治(昭和24年04月22日)の言を借りれば「どぎもを失つて」いた国語審議会委員やその主査たちが、GHQ CIEの顔色を伺いつつ出したのが、1946年3月に成案、4月に総会に付された初期の漢字リストであったのではないかと思う。その数1295字、、そして、総会は、だが、だが、自由な国民による意思は、これに反対する、、かくて民主的手続きは、これを差し戻して、国語審議会 主査委員会は、制限漢字表の再々検討に入る、 返信する たのしそう (raycy) 2011-02-07 23:21:41 >「マスコミで対談」ってのも、結構たのしそうその際には、ニミッツ布告の及ばない1946年11月16日の琉球民政府組織や、SCAPIN-677を平気で無視する日本政府やらも ぜひ話題にしていただきたいものです。http://kygaku.g.hatena.ne.jp/raycy/20110207/1297082508 返信する 規約違反等の連絡 コメントを投稿 サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。 goo blogにログインしてコメントを投稿すると、コメントに対する返信があった場合に通知が届きます。 ※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます 名前 タイトル URL ※名前とURLを記憶する コメント ※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。 ▼ 絵文字を表示 携帯絵文字 リスト1 リスト2 リスト3 リスト4 リスト5 ユーザー作品 ▲ 閉じる コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。 コメント利用規約に同意する 数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。 コメントを投稿する
ただ、「当用」という言葉ですが、これは「当面のあいだ用いる」という意味と「まさに用いるべし」という意味を、二枚舌のように使い分けていたのではないか。というあたりを、私の先輩の阿辻哲次が、『戦後日本漢字史』(新潮選書)p.71前後でネバっていたりしますので、よければご覧ください。ま、私個人としては、阿辻のこのネタは、ちょっと無理スジかな、とは思うんですけどね。
なお、連合軍司令部からの申入れに関しては、昭和20年11月27日の国語審議会議事録に、保科孝一幹事長のかなり過激な発言が載ってますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。
彼には、安岡孝一さんのブログを紹介し、それを読んでから、返事で、「正しくはGHQの指令により、国語審議会がつくったものと考えられます。」とメールをもらいましたので、これをちょっとした論争として、マスコミで対談なり、発表なりしてほしい旨伝えました。
それによって、大方の注目を漢字制限している現状に眼を向けてほしいと考えるからです。
また、漢字制限が現在も存在している(特に子供の名づけ)のも事実ですし、それに対しては異論はありません。ただ、その責任をGHQになすりつけるのは、私はやはり納得がいかない。私の意見としては、もともと戦前から漢字制限をやりたがっていた国語審議会が、これ幸いとGHQの尻馬に乗った、そうとしか思えないのですよ。
けど「マスコミで対談」ってのも、結構たのしそうですよね。私自身は乗り気なんですけど、どういう風に動けばいいですか?
私が現役の頃でしたら、知り合いのマスコミ関係者に連絡をとって、話し合いなり、文章成りで論争ができたのですが、何しろ、もう、十年近い空白があり、知りあいも少なくなり、考えられる方法は、貴兄の本を出版される三省堂の担当者に、この論争の種を話されて、その方がどなたか、マスコミ関係者と繋いでくれるのが一番現実的と思います。和久井康明氏にも同様の事を連絡してありますから、彼の担当者がどう動くかです。
「漢字の使用はつねに動きやすいもので、ながく固定したものをきめることは困難なものであるし、いま選定したものも、ゆくゆくは、できるだけ制限しようという建前であるところから、「当用漢字表」と名づけられたのである。」
「つまり、これはいつまでも動かさないものでなく、時勢に応じて変わるものという含みを当用という名称に持たせてあるのである。」
とある。
「建前」って言葉が、ちょっと不明で、
+GHQのお題目ってことなのか、あるいは
+国語審議会の基本傾向 漢字数減化方針?(+あるいは方針なんかなくて単に時勢に乗る流動性?)
あるいはこの辺を指して阿辻哲次氏は「二枚舌」って仰ってらっしゃるのかな?
"GHQが導入した"ってのは、ポツダム宣言の条項的にはおかしいと思う。だが、
千賀康治(昭和24年04月22日)の言を借りれば「どぎもを失つて」いた国語審議会委員やその主査たちが、
GHQ CIEの顔色を伺いつつ出したのが、1946年3月に成案、4月に総会に付された初期の漢字リストであったのではないかと思う。その数1295字、、そして、総会は、だが、
だが、自由な国民による意思は、これに反対する、、
かくて民主的手続きは、これを差し戻して、国語審議会 主査委員会は、制限漢字表の再々検討に入る、
その際には、ニミッツ布告の及ばない1946年11月16日の琉球民政府組織や、SCAPIN-677を平気で無視する日本政府やらも ぜひ話題にしていただきたいものです。
http://kygaku.g.hatena.ne.jp/raycy/20110207/1297082508