南風は柔い女神をもたらした。
青銅をぬらした、噴水をぬらした、
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした、
潮をぬらし、砂をぬらし、魚をぬらした、
静かに寺院と風呂場と劇場をぬらした、
この静かな柔い女神の行列が、
私の舌をぬらした。
西脇順三郎「ギリシャ的抒情詩」より「雨」
空気が柔らかくなるとわけもなくこの場面を思い浮かべてしまうのだけれど、以下のイメージも腐女子心を刺激するなんとも言えない味わいがあって好きだ。
黄色い菫が咲く頃の昔、
海豚は天にも海にも頭をもたげ、
尖った船に花が飾られ
ディオニソスは夢みつつ航海する
模様のある皿の中で顔を洗って
宝石商人と一緒に地中海を渡った
その少年の名は忘れられた。
麗な忘却の朝。
同上より「皿」
ある方から「業が深い」と評された。
ひどくうれしい。というよりも、そうだったのかと目から鱗が落ちる思いでおもわず膝を打つ。そんな型通りの所作でにんまりと受け入れた。
そうだ。私は業が深い。その業の深さを他人に見せたくないばっかりに、偏屈という硬い鎧で全身武装していたのだ。
気づかせて下さって、感謝しております。
こうなったら「因業婆あ」を目指しましょう。
春の嵐が過ぎ去り、光射す。黄色い花が揺れる。
青銅をぬらした、噴水をぬらした、
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした、
潮をぬらし、砂をぬらし、魚をぬらした、
静かに寺院と風呂場と劇場をぬらした、
この静かな柔い女神の行列が、
私の舌をぬらした。
西脇順三郎「ギリシャ的抒情詩」より「雨」
空気が柔らかくなるとわけもなくこの場面を思い浮かべてしまうのだけれど、以下のイメージも腐女子心を刺激するなんとも言えない味わいがあって好きだ。
黄色い菫が咲く頃の昔、
海豚は天にも海にも頭をもたげ、
尖った船に花が飾られ
ディオニソスは夢みつつ航海する
模様のある皿の中で顔を洗って
宝石商人と一緒に地中海を渡った
その少年の名は忘れられた。
麗な忘却の朝。
同上より「皿」
ある方から「業が深い」と評された。
ひどくうれしい。というよりも、そうだったのかと目から鱗が落ちる思いでおもわず膝を打つ。そんな型通りの所作でにんまりと受け入れた。
そうだ。私は業が深い。その業の深さを他人に見せたくないばっかりに、偏屈という硬い鎧で全身武装していたのだ。
気づかせて下さって、感謝しております。
こうなったら「因業婆あ」を目指しましょう。
春の嵐が過ぎ去り、光射す。黄色い花が揺れる。
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