ゆううつ気まぐれふさぎ猫

物書き志望の葉月の悪戦苦闘の日々

デカダン問答

2012-02-08 11:26:59 | 雑記
昨日も書いたことだけれど、自分の書いた文章、つるつる読めて、なんだかむしろ手応えがなくて怖いんですよ。

「小説の文章は必要以外のことを書いてはならない。それは無用を通りこして小説を殺してしまうからである。そして、必要の事柄のみを選定するところに小説の文章の第一の鍵がある。
 即ち小説の文章は、表現された文章よりもその文章をあやつる作者の意欲により以上重大な秘密がある。作家の意欲は表面の文章に働く前に、その取捨選択に働くことが更に重大なのだ。小説の文章は創作にも批判にも先ず第一に此の隠れた意欲に目を据えなければならない」

無意識に選び取ったようにしか思えない言葉、文章、それらのつながり、自らの体内、意識に深く流れる何かに沿って選択されていたのでしょうか。
書き終えてしまえば、もう、あの一瞬に戻ることはできないのでしょうか。

「芸術は、描かれたものの他に別の実物があってはならない。芸術は創造だから。
 単に現実をありのまま描くことなら、風景の描写には一葉の写真をはさみ、音の描写には音譜をはさむことが適切であろうが、それにせよ現実そのものの前では全く意味をなさない死物と化すの他はない。芸術の上では、写実といえども決して現実をありのままに写すことではないのである。
 偉大な芸術家は偉大な幻想家でなければならないとモオパッサンはその小説論に言っている」

視線だけはそのあたりに据えておきたいとは思っているんですけれど。



安吾おじさんとの会話は続く。

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