孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

処方箋を丸めてポイッ!

2017年05月13日 | 趣味の世界
父が他界して4年になるが、最期の1年間は見ている方が辛くなるほど、瘠せていって点滴の針が刺せないといって看護婦さんも苦労していた。

特別養護老人施設にお世話になっていたのだが、食欲が無くなってきて、熱が出てきたので病院に連れて行くようにとの、担当医の指示があった。ついては家族の方も同行して欲しいという連絡があって、近くの総合病院で落ち合って医師の診断を聴いた。

その医師は、父の体をほとんど一瞥しただけで、「入院してください」と言ったのだった。

それから、一月ほどしてもう退院できると言われたが、老人施設には戻れず、さりとて自宅では介護できず困っていると、その総合病院に併設された老人施設病棟に空きが出そうだということで、そこに入れてもらうことに決った。

ドラッグストアに出向いて、いわれた通りの物を用意して、ヤレヤレと思ってからほんの数日後にそこから電話があり、容態が急変したから至急来てくれとのことだった。

大急ぎで施設まで出向くと、担当のご婦人が来て、「先ほど見回ったら、息を引き取った後だった・・・」と呟いた。「えっ?オヤジ死んじゃったんですか?」と驚いて問い質すと、「最初見たときは、まさかこうなるとは思わなかったんですが・・・」と言うだけだった。

遅れて、担当医がやってきて、能面のような顔で「○時○分、心不全ですね。」とだけ言ってから、一礼して立ち去った。

老人施設にいた時も、何度か総合病院に診察に行き、そこで入院して治療し、また別の老人施設に厄介になるということを繰り返した晩年だったが、その度に衰弱していき、とうとう残っていた体力を使いきってしまったというところだろう。

そういうオヤジの晩年を見てきた私は、自分は絶対にこういう最期を迎えたくは無いと、心に誓ったものだった。



私は当時から、医療制度や医者という職業の人たちに強い胡散臭さを感じていて、特にオヤジのような老人に対する医者たちの所作から受ける悪印象が、むしろトラウマになって私の中で増殖していったのかも知れない。

昨年後半に勤め先の健康診断結果で、心房細動なので至急精密検査を受けなければならなくなった。すぐにその通りにして、その結果主治医の診断で、『血液をサラサラにする薬」を飲み続けることになった。

その際、私はその病院では一番権威があるという主治医に「この薬を飲むことで、私の血液がサラサラになってきたと判断する指標は、この血液検査結果のどの値を見て判断すればよろしいのでしょうか?」と確認した。

(ブログとは無関係です。)

それは、単純に私が抱いた疑問で、鎮痛剤なら痛みが取れるから効果が分る。血圧降下剤にしても、血糖値にしても、私は自分で測定できるツールを持っている。

今後死ぬまで飲み続けることになるという、その薬の効果はどう見るのか?というのが私の素朴な疑問だった。

「それは分らないですね。」というのが主治医の答えだった。「でもこの薬は効果がありますよ。」と彼は付け加えた。「じゃあ、私は効果を確認できないけど、とにかく飲み続けるわけですね?」と聞くと、「いや、効果はありますよ。」と言うのだった。

降圧剤の処方箋を出してもらうため、毎月一回通院している近所の町医者にこのことを告げると、「確かに血液検査では確認できませんねえ。」と言って、「でも、その薬は効果があると思いますよ。」と同じようなことを繰り返すのだった。


その町医者に先月も処方箋をもらいに行った。

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待合室にある血圧測定器で血圧測定をして、その結果が印刷された紙切れを看護婦に渡した。私の血圧はたいてい下が95~105で、上は145~160辺りであった。

いつもの通り、ヨレヨレの高齢者たちに混じって待合室で40分ほど待ってから、名前を呼ばれ、診察室に入って、ほんの2分間程度の診察を終えるのであった。

しかし、その日に限って、中年に入りかかったくらいの青年医師は、私の血圧の測定結果を一瞥して、「血圧が高いですネエ!」と言った。「そうですか?いつもこんなもんだったじゃないですか、今までも」と私。

「いや基準は130未満ですからね。」と言う彼に、「血圧って年齢が増えれば高くなっていくものなんじゃないですか?」と私は反論してみると、「それは健康な人の場合ですからね。」と青年医師。

その日の血圧が特別高いわけでもなかったのに、なぜ医師はその日に限って、血圧結果に固執したのか理解できないまま、2分間の診察を終えて、料金を払い薬の処方箋を受け取った私は、すぐ隣にある調剤薬局に向かった。

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歩いている途中、私はその時の自分の姿が無性に嫌になった。

元はと言えば、自分の不摂生が原因の不健康なのだろうが、なんだか納得がいかない医療制度に盲従して、飲みたくも無い薬、しかも効果があるのかないのか、副作用があるのかないのか、分からないことだらけのことをさせられているようなのが嫌になった。

私は手にしていた処方箋を両手で細かく破ってから、クルクルと丸めて固めてズボンのポケットに詰め込んだ。

今まで飲み続けた薬とは、その日でおさらばすることに決めたのだった。

さあ、この結果私は早死にすることになるのだろうか?

家に着いてから、「お薬手帳」とやらも、鋏で粉みじんに切り刻んでから、ゴミ箱にポイしてやった。それに用のなくなった町医者の診察券も鋏で切り刻んでゴミ箱にポイした。こういうのを、「退路を断った」というのだろうか?

まあ、何でもいい。良かれ悪しかれ、薬漬けの生活とはおさらばじゃ。

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