孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

さりげなく道案内してくれた二人に感激!

2016年09月19日 | 旅行
先週の木曜日の午後11時頃に台北に到着してから、バスで台北市内の台北駅まで向かった。いつものことだったが、予約した安宿は台北駅のすぐ近くで、台北駅の地下道を看板どおりに行けば迷うこともないはずだった。

しかし、私は病的な方向音痴である。事前に調べた地図を頭に叩き込んでおいても、ちょっとでも想定外のことが起きると、もうパニック状態になって益々訳が分からなくなってしまうことがこれまで何度もあった。

その夜も、台北駅の地下街へ入るところが前回とは違ったため、予想した景色とは全く違うものが目の前に現れたのだった。

  日中の台北駅

しかし、地下通りにはいたるところに地図が掲げられていて、今の自分はどこにいるか、出口の場所はZ3とかM4とか表示されていて、余程のことがない限り、道に迷うことはないのである。

が、その晩私は階段で地下に下りたくなかったので、エレベーターのあるところまで歩いて少し楽をしようと考えたのだった。エレベーターに乗り込むと、ボタンがB1,B2,B3とあった。

そもそもこれが第一の想定外であった。地下3階まであるのか・・・

私は適当にB3を押したのだったが、そもそもこれがまちがいだったのかもしれない。



真夜中なので、地下街には人通りがほとんどなかった。商店はすべて閉まっていてさびしい限りだった。自分の方向感覚だけを頼りに、ひたすら「M7]の出口を探した。安宿は、M7の出口から歩いて1分ほどのビルにあった。

 階段も結構多い地下街

Z1だとかM2だとかの標識はあったのだが、肝心のM7が見つからない。地図は、地図は、、と探してようやく見つかると、M7の出口の場所を探した。

しまった、逆方向に向かっていた。来た道を戻って角を曲がってひたすら歩くのだが、M7の標識が現れない。

B3が間違いなのだろうと思って、上り階段があったら上に上がってみたりするのだが、M7の標識が出てこない。

 真夜中は人通りがゼロ

すると、突然上り階段ありいの、あっちに下り階段ありいの、右折する通路ありいの、真っ直ぐ続く通路ありいの、という三叉路に出くわした。

近くに改札口があり、駅員らしきおじさんが、一人立っていた。

「助かった・・・」

私は近づいていって、M7の出口はどっちの方でしょうか?と英語で尋ねた。

すると彼は私の方を見ようともせず、無言で自分の肩越しに人差し指を指すだけだった。

「階段を上るんですか?」と聞くと、また指を肩越しに指すだけだ。

困り果てていると、15~6歳くらいの若者二人がおしゃべりしながら通りかかった。私は、反射的に、「すみません!」と二人に声を掛けた。

そして、英語でゆっくりと、「どうも道に迷ってしまったみたいなんです。M7の出口を探しているのですが、教えてくれませんか?」と話しかけた。

二人は、顔を見合わせて、「M7??」と呟いた。そして一人が壁の地図を見つけて歩み寄った。

地図には「今ここにいる」という表示があり、二人はそこから指で地図をなぞりながらM7を探した。するとすぐにM7は見つかったのだが、道順はややこしそうだった。

地図を見ながら何か二人で話していたが、二人は急に歩き始めてから、私の方に向かって、「Come, come・・・」と手招きするのだった。私は言われるまま彼らの後を、旅行かばんをゴロゴロ転がしながらついて行った。

階段を上がって右に曲がり、100mほど歩いて今度は左に曲がった。さらに100mほど歩くと、その先の方に天井から「M7こちらの方向」の標識が見えてきた。

若者の一人が、「あそこにM7が見えるでしょ?」と多分台湾語で言ったと思う。

私は、喜んで、「見える見える。あのサインさえ見つかればもうOKです。」と英語で伝えた。

彼らは、ニコニコして、「OK?バイバイ」と言って来た道を戻っていった。

私は、「サンキュー、謝謝、謝謝・・ありがとう!」とありったけの感謝の気持ちを伝えた。おしゃべりしながら去っていく若者二人の後姿を見ながら、私は台湾が益々好きになったのだった。

次の日、コンビニで買った英字新聞を見ていると、前の日に台湾鉄道労組はストライキを敢行していたようだった。きっと駅員が道を尋ねた私に無愛想だったのは、その所為だったのだろう。

それにしても、頼んだわけでもないのに、私を道案内してくれたあの若者達の爽やかさは気持ちよかった。

私は、今回の台湾旅行の最大のイベントになるだろうなと、何度も思い出しながら、その晩は眠りについたのだった。

ジャンル:
海外
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