孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

被害者より加害者。老人の交通事故

2018年01月17日 | 社会観察
老人の交通事故という場合、ちょっと前までは横断歩道での事故や、歩道で自転車との衝突などを連想したものだが、今では老人が加害者となるケースの方が多いのではないかと思いたくなるほど、老人の運転する自動車が起こした事故の発生が急増しているようだ。

 登校中の小学生の列に・・

私は自分の父親の運転する車の助手席に乗った時に、その異様さにハッとして以来、機会あるごとに新聞の読者欄への投稿や、ブログでその怖さを訴えてきたつもりだ。そして今日本のあちこちで、心配した通りの事故が発生している。先週も発生した。

以下、産経WESTの記事から・・・

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大阪府藤井寺市の路上で11日午後、女児(1)が乗用車にはねられて重傷を負った事故で、大阪府警羽曳野署は12日、自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)容疑で、同市藤ケ丘の無職の男(91)を逮捕した。「この時間に通ったことは間違いないが、人をひいた覚えはない」と供述している。

 逮捕容疑は11日午後、同市内を無免許で乗用車を運転し、女児をはねて頭の骨を折るなどの重傷を負わせたとしている。

 同署によると、黒岡容疑者は平成24年4月に免許を失効したが、その後も無免許で運転を続けていた。事故後、目撃者の証言などから現場近くの駐車場で乗用車を発見。車体に接触痕があったという。

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私の父親の場合も、免許証返納に関しては、かなり頑固に拒否して困らせた。仕方なくいつも足代わりに乗っていた軽トラックの鍵を隠して使えなくした。

その頃は、かなり体力も落ちていて、ボケてはいなかったが、時々奇妙な行動を起こして、家族を心配させることがあった。

例えば、車の鍵を捜し始めて、通常あるはずもない物置の道具箱の中や、下駄箱の隅々。トイレの中から、ひどい時には近所に聞きに行ったりしていた様だった。

やがて、内臓や肺の疾患が酷くなって入院、退院を繰り返して、挙句の果ては養護施設にお世話になることになっていくのだが、あの時もしそのまま見過ごして運転をしたい様にさせていたらどんな事故を起こしていたかを考えるだに、背筋が寒くなる。

車が無いと、病院にいけない、買い物に行けない、床屋に行けない、などという言い訳を素直に聞いていると、老人が加害者となる事故は急増し続けることは火を見るよりも明らかであろう。



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