「この世で最も性質の悪い人種とは『善人』なのよ」
秀士郎は、そう言ってまた笑った。
香月日輪作、僕とおじいちゃんと魔法の塔から抜粋
本当に凄いんですよ、この本。というか、この人が書く本は凄い。幽霊アパートの優雅な日常も、ものすごくおもしろかったですし。オススメです。
話変えます。
それでですね。
ちょっと前に予告したように星のカービィWiiを買おうとしたんですよ。
マリオカートWiiの方がおもしろそうだった……。
ということでマリオカート買っちゃいました。だって、DS壊れてて、マリオカートDS最近やってないんだもん。久しぶりにやりたくなっちゃったんだもん。
すみません。誰に謝ってるか知らないけど、すみません。
さて、マリオカート面白いですね。というか、敵が増えて、妨害アイテムがどんどん来る。一位の状態だと、雷来て、イカ来て、赤コウラ来て、トゲゾー来るというさんざんな目に遭います。もう、開き直って、おお!こんなに妨害されるか!とテンション上がります。
ですが、こんな話はどうでも良いのです。僕が今回伝えたいのは、任天堂の日本侵略の話。前回は、カービィと筋肉痛で恐怖を味あわせるという、何とも複雑な方法を取られたが、今回はシンプルで強力。僕も被害者だ。あんな方法で攻められたら、本当に任天堂は日本を侵略しかねない。
僕が事件に遭ったのは、数日前だった。その日はものすごく寒かったのにも関わらず、スボンを七分丈にしてしまったことに後悔していた。というか、最近寒すぎ。
僕は、ビックカメラに行き、星のカービィWiiを震える手で掴んだ。大丈夫、大丈夫、今日の為に筋トレをしてきたんじゃないか。眠いのにも関わらず朝走ったじゃないか。いつもは15分の二度寝を10分にしたじゃないか。頑張って起きるために目覚まし時計を増やしたら、あまりの音量の大きさにびっくりしたじゃないか。
大丈夫、大丈夫、僕ならカービィの敵を倒せる。ちなみに、僕が倒すんじゃなくて、僕がゲーム上で操作するカービィが倒すんだけど。
そして、僕は気がついてしまった。すぐ横で魅力的に輝いているゲームがあることを。そう、マリオカートWiiだ。一気にカービィを捨てて(厳密にはゲームが置いてある棚にしまって)マリオカートWiiを掴んだ。
気づいたら、マリオカートWiiを買った後だった。その時はカービィのことなんてすっかり忘れていた。マリオは人の記憶を操る能力を持っているらしい。任天堂の作るキャラクターは人に害しか与えないらしい。
そこで事件が起こったのだ。まだ時間があった僕は、ビックカメラに置かれている体験用に設置されている3DSに興味を持ち始めていた。今までは、小学生の男の子達が沢山遊んでて、そこに中二の男子が入るのも何だな。というか、恥ずかしい。と思い、3DSの体験をできなかったのだが、今回は任天堂がよこしたサクラがいないのか、誰も3DSで遊んでいなかった。
せっかくだから、やってみようと僕は3DSに向かった。この判断がいけなかったのだ。任天堂の陰謀のことなんてすっかり忘れていた。
興味津々で3DSを開ける。3DSの中ではリンクが、え?ゼルダ?というか、差が分からないんだけど。まあ、緑色の少年が立っていた。ためしに動かそうと、十字ボタンを押す。……押す。……押す。動かない。ここで、十字ボタンの上の灰色のボタンで緑色の少年が動くことに気づく。その灰色のボタン、ずっと電源ボタンだと思ってたよ、お兄さん。そして、灰色のボタンで緑の少年をこっちに近づけたり、あっちの方向に行かせたり、禁断の道を歩まそうとしたのだが、
動かす前に画面見てたら酔った
本当に気持ち悪くなった。こんな短時間で人が酔えることを初めて知った。というか、ここまで簡単に影響されるとは思わなかった。僕を純粋な少年と呼んでくれ。
今、思い出しながら書いたらまた気持ち悪くなってきた。確かにあれは、6歳以下は2Dにした方が良いな。
ここで僕は気がついた。最初っから任天堂はこれを狙ってたのではないか?世界中の3DSを買った人を酔わせてから日本を侵略という作戦だったのではなか?
恐るべき、任天堂。怖いぞ、任天堂。というか、どうしよう、任天堂の考える作戦がケロロ軍曹の考える作戦と似ているような気がするのは気のせいか?任天堂。
皆さんも任天堂にはくれぐれもご注意を。